このおもちゃは人気があり度々持ち込まれる。以前は人形の動作は内部に設けられたモーターとカムで腕を動かしていたと記憶しているが 今回の物はこれらが無く 

ソレノイドで動いているとの事。(付いてきた電池は寿命)Fドクターより受け継ぐ。
音は出ているが人形が動かず 次の鍵盤指示等のLEDも全部不点です。本体内部の鍵盤下には大きなプリント基板があり各種配線は基板パターンで配線されています。


 

内部を開けてプリント基板を取り出したところです。

この基板の表には鍵盤下毎に渦巻き型の電極パターンがあり このパターンを導電

ゴムの接点が鍵盤を押すごとに触り それに見合う位置のスイッチをオンされ音のデーターから決められた発音があります。他に音の大小、テンポ、マーチ、ワルツ,光ナビ、デモ、サウンド、stop、音色、歌のデモ、マイク、カラオケ等多くの事が出来るようになっています。(左の各キー) 右の青丸プレートはDJ/サウンドです。

 

プリント基板パターンを調べてみますと中に配線パターンが焦げたような箇所が見られました。(上記写真黄色矢印部)

テスターで導通を見ると断線しています。
そこで配線を追っていくと二つのトランジスターの一線に行きつき、反対側は電源のマイナスでした。そこでこの間を配線AWG30で接続しました。配線は機械的に接着剤で基板に固定。
試してみると人形も動作しLEDも全部点灯します。動作としてはこれで元に戻りましたが切れた原因が不明です。


正常時の電源電流値が分れば良いのですが不明です。一つ心配は人形の動作が悪くなったかお子様が人形を手を押さえつけたりしてソレノイドに設計以上の電流が流れ パターン箔が焼き切れたのか あるいは全く電気的には無関係かは解りません。

人形を開けて手を押さえて構造と電流値の確認しようとしましたが 嵌め合いが固く人形が開かなかったので未確認です。 

内部の電源のおおもとには電流が多く流れると自己発熱し抵抗を大きくし回路を切るポジスタースイッチ素子が入っています。(可逆性のヒューズ)

この事よりパターンを電線に交換しましたがほぼ問題なしとしました。

                           以上