今回紹介するのはいろいろなタイプの可愛い人形で人気が高くこちらが喋るとオウム返しに体を震わせて話す人形です。良く売れているようで以前から度々修理に持ち込まれます。(ミミクリーペット)

基板に製造日近辺の日付が明記されていて2015.11.24 LH-020A 古くはトランジスター・PIC・メモリーの素子で組み立てられていましたが 最近は纏まったICが開発され可成り簡単に作られている物が多くなりました。

この物はそれらの中間時期に販売された物でしょうか?

動作は外部音に反応し一定時間データーをメモリーに記録し それを1オクターブ程高い声で再生している物が多いですが 今回のこの機種は同じ程度の音声再生の様子です。同時に本体を上下にモーターで動かします。今回品は音声がかなり明確で大きく良好でした。

最初に気づいたのはモーターのギアー割れで動かず交換して動作okです。

又、電源電線が半断線でありガリガリ異音で新たに半田付け直しました。

返却日に家では良好であった物が会場までの運搬で内部配線が断線し急遽電話で返却を遅らせてもらう事となりました。調べてみると新たに電池ボックスのプラス、マイナスの二本線が断線。

今回は良く断線するので電線を調べてみました。

上の写真で上が日本製(住友電工)で下が中国製。同じ仕上がり外径1.1mmφの電線です。

マイクロメーターで実測すると

電線の仕上がり外径は共に1.1mmですが
芯線が中国品 0.100x7本 日本製は0.12x7本 中国製は電線の腰が無く

日本製はしっかりしています。日本製に交換。
今まで中国電線は弱い感覚であったが 今回、初めて測定し確認しました。

おもちゃの修理時は

 0.100x7本の中国製に対して

 0.12x7本 AWG28 仕上がり外径1.1φ 住友電工イラックス 秋月電子か

 0.18x7本 AWG24                1.15~1.2 住友電工イラックス  秋月電子が

良いと思います。
更に電線の端部を樹脂溶解接着のホットメルトで固定しないと断線を再発しそうなので 線の入り口、出口を外被と共に本体に固定しました。

モーター軸についていた9Tのピニオンギアーは割れていたので新しい物に交換しました。

下の二枚の写真は本体についていたものです。

以上