"レジスター正面の各キーは皆動作しているようだが音が出ない"との事でおもちゃドクターから修理の依頼下請けを受けました。調査してみると確かに計算も動作オンオフも9種の品物keyも動作しているようです。更に念入りに調べてみますと 外したイヤホンからかと思えるほどの極めて小さい音で音声が出ているようです。

 

 

 

内部の制御基板

 

 

 

 

中央の右少し上の8ピンICは8002BというアンプでこのIC の入力ピンはNo4です。

この入力ピンを遡って信号をたどっていきます。

写真の下黒い物は恐らく音声発生源のCOBや計算用COBで ここから抵抗を幾つか通って音声の増幅器8002Aの四番ピンに入っているようです。

この増幅器の手持ちはありません。

そこで ここからは先に製作しましたオーディオアンプ・おもちゃ修理治具-1を使用し確認していきます。この治具のINに探針のプラグを、OUTには小型のスピーカーを接続します。レジスターとオーディオアンプ・おもちゃ修理治具-1の電源スイッチをオンにしレジスターの品物のキーを押しながら探針で音声発生器のCOBから順に探っていきます。偶々幾つかの抵抗で触った時が明確に読み取れました。

この時マイクの使用キーをオンすると声が幾分、小さくなります。マイクからの回路は幾つかの素子を経て同じくアンプの四番ピンに入っているようですが回路は拾いませんでした。マイクは使用しないことしました。

 

 

本来はこれらの回路も拾い不良素子を交換して修理すべきですが先のオーディオアンプ・おもちゃ修理治具-1に入れ替えて約10mm の新しいアンプ基板を使用しスピーカーを接続して修理終了としました。上の写真の右上の小基板が今回の後付けアンプ基板。以前購入した手持ちのアンプ およそ300円程

 

今回の修理とは異なるが以前「なまえずかん」というおもちゃの修理が有りました。

絵本をタッチペンで触れると絵に適合した内容を話すおもちゃです。

タッチペンはかなり集積度が高く、ペン先の赤外線で絵を読み 書かれた記号を映像素子で読み取り合致した内容をメモリーから読み発声するおもちゃですが赤外線センサーコネクターや電源スイッチの交換も必要な修理でした。修理後、動作させるとコメントや図を読み取りますと音は出ませんが字数と電流増減から読んでいることが予想されました。しかしLSIが短時間で異状発熱したので修理不能としました。

回路電流変化から音が出なくても音声が読まれている可能性があることを知りました。これらの事より 現在も使用している手作り簡易型の定電圧電源装置もご報告したいと思います。

                     以上