親せきのユキちゃんから、山伏の親友がいることは聞いて

いた。

是非お会いしたい、もしできれば「三水会」のゲストとし

て、おいでいただけないかと、2年前から話していた。

 

北アルプスの旅は、その親友と一緒だからと帰りに寄って

くださった。

 

ユキちゃんと話をしている間に、彼女はサプライズで山伏

姿で、登場してくれた。

 

可愛い女性が、山伏の雰囲気をまとって、まったく違う空

気感で現れた。

 

想像もしていなかったので、びっくり仰天の私!!!

 

山伏装束の写真を撮らせてもらった。

 

 

頭には、頭襟(ときん)

結袈裟には、梵天が付いている(前4つ、後2つ、位により

               色が変わる)

上着は鈴懸、下は袴

腰に巻いた綱は、貝緒(2本が1セットになっている)

貝緒に差しているもの、前は桧扇、後は鈴

手には、白い手甲とお数珠

足は、白い脚絆に、現在は地下足袋

 

毛皮は、引敷(ひっしき)

 

彼女は、吉野山・金峯山寺(きんぷせんじ)の山伏。

女人禁制の山があるので、9泊10日の男性に対し、女性は

4泊5日で修行しているそうだ。

 

写真を見ていると、この方の立ち姿は、地に足がついている。

修行ってすごいなと感じさせる。

 

お聞きしたいことは山ほどあったのに、山伏姿に圧倒されて

しまったのは、私の修行が足りないせいだった。

 

<思い出>

祖父は青年団の頃、有志と大峰山に修行登山したそうだ。

それから、その人たちと、年何回か床の間にお軸をかけて、

「散華散華六根清浄!」を繰り返し、最後にほら貝を吹く

と言う、「大峰講」をやっていた。

ほら貝を吹けるのは、ただ一人だった。

その方が入れ歯になり、音が出なくなった。

弟が吹いていたのを、思い出した。

 

今日、弟が来たので聞いてみた。

講の道具一式入った箱から、時々ほら貝を取り出して、面白

半分に吹いていたから、音が出たと言っていた。

 

立派なほら貝だった。

講の最後の方が亡くなられたとき、お棺に入れたと母から聞

いた。

若者にとって、修行登山が娯楽だった時代があったのだ。

 

<収穫>

ミニトマトは、これが最後。

 

 

今日の「魔法の花瓶」

カーネーション、カンガルーポー、アイビー