この旅の最後は、熱海の起雲閣。

 

江之浦測候所から、海岸線を熱海に向かって走った。

途中で、お宮の松、ジャカランダの街路樹を見ることがで

きた。

 

 

大正8年に別荘として建てられて、「熱海の三大別荘」の1

つとして賞賛された名邸が基となったと書かれていた。

旅館として使われた時代には、有名な作家が定宿としていた。

 

案内図を見ながら、見学した。

フラッシュを使わなければ、撮影はOKで、自由行動!

 

「麒麟」と名付けられた部屋

壁の色が美しい。

 

欄間の幅が広い

 

外が広く見られる硝子戸。

大正時代のガラスで、かすかに波打っているようで、角度

によって煌めく。

 

空襲で全焼した我が家は、まだ資材がない時代に建て直した。

父の話では、ガラスが手に入らなくて、温室で使っていた

ガラスを譲ってもらい、硝子戸を作った。

嫁いできたとき、ゆらぎのあるその硝子が大好きになった。

 

今考えると、家を壊す前にとっておき、ステンドグラスなど

に使ってもらえばよかったのにと、心から思う。

 

廊下もこんなこんな感じ!

 

 

「玉姫」と言う部屋・アールデコ風

部屋ごとに、家具、天井、シャンデリアが変わる。

 

ただ美しいと思うプリント柄も、並大抵のものではない。

 

「玉姫」の天井

 

「玉渓」

 

 

「金剛」と言う部屋(ローマ風浴室用)

梁は、螺鈿で飾られている。

 

ローマ風浴室

 

多くの作家たちが、起雲閣で小説を書いた。

 

彼らが使った部屋は、当時のまま。

 

 

どの部屋からも、美しい庭園が見える。

 

 

寝殿造りの様に、庭園の周りに部屋があり、どこからでも

庭園の景色を楽しむことができる。

部屋を1周して、庭園を楽しむのだが、ここまで来て転ぶ

わけにはいかない。

 

庭園に出るのはあきらめて、カフェ「やすらぎ」に寄った。

(ブログ掲載の許可は得ている)

ダウンライトが素敵!

 

気になっていた庭園の樹について質問した。

上の方では、黄色い花が咲いているように見えた。

 

この木は、庭園のシンボルツリー(オーストラリア産)で、

「グレビレア」と言い、和名は「羽衣の木」。

50年に1度しか花は咲かないと言われているが、温暖化で

2011年から、毎年咲いているそうだ。

 

若い女性が、ファイルブックを出してきて説明してくれた。

 

花が咲いた時の状況

 

 

グレビレアの花

 

庭園には出られなかったが、シンボルツリー(グレビレア)

の話を聴くことができて、うれしかった。

 

熱海駅で、新幹線に乗り帰宅。

夕方の富士山の写真が撮れた。

田植え直後で、富士山が水田に写っていた。

 

今回は、20人の旅だった。

ほとんどが、一人参加。

バスも、一人2席使いゆったりとした、充実した旅だった。

 

 

今日の「魔法の花瓶」

カーネーション(2種)、オンシジウム、ドウダンツツジ

 

 

キョウコさんの「魔法の花瓶」

トルコキキョウ、デルフィニウム、ドウダンツツジ