新聞のニュース欄に地元で大雨のあとの川岸で白骨が発見された記事が載っていた
しかしそれは人体模型の骨で事件性はないとのこと
それを見て思い出した
20年前、当時小学生だった自分は仲良し5人組で、学校の人体模型の骨を埋めたことを
しかし、それは川岸ではなく山中に埋めたはず

小さな疑問は、仲良し5人組の元へ聞き取りに回るうちに不審に変わる
一体自分たちは誰の骨を埋めたのだ

すごいスリリングな展開で息つく間もありませんでした
久しぶりに没頭する本に出会えました
中弛みもなかったくらい、色々な要素が詰め込まれてあっという間に読み終えました
「羊は安らかに、、」や「展望灯のラプンツェル」でも思ったんですが、本当に題材が多いんですね、宇佐美さんの作品は
ひとつ間違えれば、詰め込みすぎってくらいです
サービス精神が高いのか、純粋にエンターテイナーなのか、最初から最後まで怒涛なんですよ!

この1冊で内容を分けても1冊成立しそうな程  人物の背景が濃く、震災被害者や議員の妻など、どれも目が離せませんでした

ラストは期待を裏切らず、あっと驚き、ホロリとさせるもので満足しました
すごく早い展開のドラマを一気見したような感じでした