芭蕉の弟子・榎本其角の句「澄む月や 髭をたてたる きりぎりす」 すみきった月の光のもと、ヒゲを立てたキリギリスの姿がはっきりと浮かんでくる。 小さな生き物のこまかい描写によって、秋の夜の静けさがすごく感じられる。 作者の観察と表現の力がきわだっていますよね。