「寒月や 門なき寺の 天高し」。この与謝蕪村の句は、寒々とした冬の夜、門のない寺で見上げた空に寒月が静かに浮かんでいる情景を詠んだものです。高く広がる天界の美しさに、わが身の小ささと自然の偉大さを感じる瞬間ですね。