DH-style3月号にも書いたけど

「ブログってやってないですか?」とある日患者さんに聞かれた。

 

「へ?ブログはやってないけどどうして?」

「オレ、おくらふきさんに出会って歯って大事だなって気が付いたんすよ。

オレみたいに歯を大事にしてないやつに、このオレの歯の写真使ってブログで伝えてほしいんすよ」と

30代の患者さんの真剣な顔に戸惑いつつも、その意識の変化が嬉しかった。

 

初診時は「オレ、歯なんて磨かないっすよ」なんて平然と言ってのけた患者さん。

むし歯がたくさんあるけど「歯ぐきが下がった気がする」という主訴で来院した。
初診時の写真がこちら↓

 

仕事が忙しいようだけど、きちんとセルフケアを身につけてくれるかな

食生活改善できるかな

通院が途絶えないかな

と不安はあったけど

今は歯周基本治療を終えて

むし歯の治療に入っている

 

過去に甘い缶コーヒーにハマってしまったことを悔やみ

今は「水が一番うまい」と言っている。

セルフケアはまだ課題点はあるけれど

自ら「どこが磨けてないっすか?」と聞いてくれるし

毎回フロスも買って行き「フロス病みつきになった」と笑顔を見せてくれる。

歯周基本治療が終わったときの写真がこちら↓

 

昨日の治療中のメンテナンスでは

「親知らず、頑張って抜いたんすよー。オレも頑張ったけど院長先生も頑張ってくれたんすよ」と報告してくれて

「次はむし歯の治療。マネー貯まってきたから、奥歯のかぶせる歯はセラミックがいい」と言ってくれた。

そしてまた「ブログ書いてくださいよー。写真使っていいっすよー」とブログを書くことを熱望。

ここまで言われたら動かなくちゃね。

 

患者さんを通して

健康に関心がない人なんていない。

若いとき、子供の時から歯科衛生士が関わり

歯の健康について伝えることが大事だ

と学ばせてもらっている。

 

むし歯も歯周病もほぼ予防方法が確立しているのに

まだまだむし歯や歯周病で苦労し「歯医者が嫌い」という患者さんのなんと多いことか・・。

 

新型コロナ感染というこうした時代を経て

患者さんの健康への欲求はますます高まっていくと思う。

 

私たち歯科衛生士は「お掃除屋」や「歯磨きお姉さん」ではなく

健康情報を伝えて健康行動を起こすための支援者、パートナーでありたい。

 

まだまだ私たち歯科衛生士ができることはたくさんあるのだ!!