【神道つれづれ 46】 

※H29.2 発行「社報」 182号より

 

『古事記』『日本書紀』にみられる いわゆる記紀神話。

これは、神道において、最も重要な資料であり、「天地開闢」から始まります。

そして、人類にとっても、究極の謎であり、自分の存在を裏付けるものでもあります。

初めて記紀神話や、世界の神話に触れた時、この疑問に、太古の大昔から、語り伝えられていたことに、心底驚きました。

そして、今も、その域を、私は超えることができません。

 

人は、本当に進化しているのだろうか。

人類が栄えているこの文明は、第六文明。 地球は、過去に五回も生命の危機に陥りました。それでも、生き残った生命があったから、少しずつ進化していくことができたのです。

今、地球上では、原始生物の一部と高等生物が共存しています。

なんて、素晴らしい世界なのだろうかと、思います。

 

ところで、森林医学では、「自然と人は、遺伝子レベルで同調する」ことがわかってきています。

だから、体内で異常が起きた時に、清浄(正常)な自然に包まれると、人の遺伝子に何らかの作用が生じて、正常に戻してくれるのではないかと考えられるのてす。

原始生物の遺伝子の数は少なく、高等生物になると遺伝子の数は増えてきます。

これは、当たり前の様ですが、とても意味深い気がします。

 

人間とは、一体何なのか。どうして、この地球で命を育むことができたのか。

そして、私たち人間は、どこに向かっていけばいいのだろうか。

そのヒントが、ひょっとすると神話の中に隠されているのかもしれませんね。