大量に捨てられたゴミ | Jam Tun!  Jam Tun!

Jam Tun!  Jam Tun!

Jam Tun! (ジャム タン)とは、プル族の言葉で「平和だけ」ってこと。
あらゆる挨拶をされてもこの「Jam Tun!」って答えればオッケー!
セネガルの大地で青年海外協力隊員として、どっぷりプル族と向き合いながら生きた日々の記録。

悲しい現実だけど、セネガルはそこらじゅうにゴミがあふれてる。この現実とどう向き合うべきなのか。



現状、このクサナールにはゴミ収集の仕組みがありません。町にはごみ箱もないしごみ処理の施設もない。

だからみんなその辺りにポイ捨てしまくるから町はゴミがそこらじゅうに落ちている。

みんな家はきれいにしたいから家のゴミを外の道端や空地に捨ててる。

少し意識のある人は一応燃やしてるけど。
おっくんのJam Tun!  Jam Tun!

ただ先進国から輸入製品はたくさん入ってきているのでビンやカンやプラスチック製品は燃えずにそのまま残ったり。時には蛍光灯やら電池やら鶏の死骸まで落ちてててひやひやする。教育水準も高くないので環境問題なんて意識は皆無。それなのに、放牧されてる牛や羊は草木と共にそのあたりに落ちているゴミなんかをつついたりしながらうろうろ。子どもたちはそんな道端で裸足で砂だらけになって遊んでる。



みんな楽しそうに暮らしてるし、この環境ではこれで仕方がないとあきらめてしまうのも一つの考え方だけど、衛生的にも良くないし、気持ちいいものじゃないのでなんとかならないかと思う。



日本で俺は子供の時から、家で学校で、「ものを大切に」「ゴミはゴミ箱に」「ゴミは分別して」と教わり実行してきた。それはある程度の贅沢をしてて、処理の仕組みができあがっていた日本だからできた指導。そんなこと言ってもここでは無意味。既に、モノはボロボロで使えなくなるまで修理しながら使ってるし、ゴミ処理やらゴミ収集の仕組みももちろんない。再利用できるものは、みんなゴミをあさって既に使ってる。セネガルでも都市部では海外の援助資金が投入されてゴミ処理施設ができたりゴミ回収システムができつつあるけど、こんな田舎のクサナールではまだまだ。



このゴミ問題のために資金を持たないけど、なんとかしたいと思ってる俺がどんなアクションができるのか考えてる。学校や町の人集めて、ゴミが放置さている危険性を教育する?率先して独りでゴミ拾いをしてその姿勢を住人に見せる?ポイ捨てした奴を見つけて注意する?じゃあどう処理しろと指導する?いろんなことを考えます。意識する前にこんなシステムが完成している日本ってめちゃくちゃすごいこと知りました。

なにかしらアクションの方法を今後も探していきたい。