今年還暦を迎え、いろいろ考えることがありました。
といってもそれほど大げさではありませんが。
私はそもそも長崎大学形成外科医局では、優秀ではありません。はっきり言って落ちこぼれ。2軍から3軍というメンバーです。つまりいつ戦力外になってもおかしくない立場です。
大学の医局というところは
①大学教員 将来教授になれるかも。
②関連病院部長
③研究機関に出て研究者になる。
このあたりだとエリートコースでしょう。
②の関連病院も、部下がたくさんいる病院は会社で考えても出世コースですね。
私が医師になった1989年平成元年はまだ女性が医師になっても長続きしない。女医は産休を取るから、派遣しても相手先の病院が困るといわれていた時代です。
結婚相手の状況なんて考慮していたら、医局は派遣できないから。単身赴任が当たり前でした。
そんな中、私は卒後3年目には結婚したいと思っていましたから、これで遠方に派遣されたらまずは一緒には暮らせないし。どうしたもんかと悩んでおりました。
そこで、大学院に行けばまず4年間は大学にいられるという甘ーい考えで、大学院進学を選びました。これについては後ほどゆっくり。
本来、数が力の医師の世界ですので、わがままは許されない。医局員は兵隊です。
特に外科系は完全な徒弟制度ですので、本来ならば絶対ダメなのですが、私の学年は通常3~4名のところ7名入局して将来、医師を続けるかどうかわからん女医は、研究でもしていてくれて、困った時のバイトに入ってくれれば好都合と上の先生方は考えられたのではないかと思います。