落ちこぼれ女医がなぜ講演までする美容診療医になったのか その10
私は今60歳です。同年代の方は昔お風呂はどうされていましたか。沸かしていましたか。それとも蛇口からお湯が出ていましたか。私が小学校に入る前に父は本明川近くの仮医院より現在の場所に奥村整形外科を開業しました。その際、医院の敷地にはボイラー室という場所がありここでお湯を沸かしていました。ボイラー室の電源は母が管理しており、毎朝患者さんの食事を準備する午前6時前には点けて患者さんが消灯する午後9時ごろには切っていました。ということは、夜9時を過ぎるとお湯が出なくなります。そのころ、私は夜お風呂に入りたくてもぬるいし、職員さんと一緒のお風呂でしたから入るタイミングを逸すると入れないこともありました。また、朝からはお湯が出ましたので朝からの入浴(シャワー浴)は可能でした。小学生の頃ホームステイしたアメリカでは、浴槽につかる入浴をする習慣がなく、いつもシャワー浴でしたので、それでもいいんだと思うようになりました。中学校の頃には、ニキビがかなりひどくなりました。父も母も帰ってきたら必ず顔を洗うようにと私に言ってきましたし、私も家に帰ったら顔を洗うものだと思っていましたので自然に洗面所に向かうようになりました。また、今もですがかなりのくせ毛でしたので夜お風呂に入っても朝からもう一度髪を水とドライヤーでセットする必要がありましたから、朝から入浴するのが普通になりました。小さい頃に着いた習慣は一人暮らしを始めた大人になっても変わらず、もちろん結婚して家族ができても変わりません。自宅に帰るとすぐ洗顔をする。おふろに入るのは朝から。ただし、汗をかいたときは入浴しますので、夏は1日3回お風呂に入ることもあります。もともと汗かきでしたので、朝から洋服を着る際に洗っている体に着たいと思っていますので、夜入浴しても朝からシャワー浴は必ず行います。仕事柄患者さんに接するとき、体臭も嫌ですので、朝からシャワー浴をするのは歯磨きをするのと同じです。ということで、かなりの方と日常生活に差がありました。でもこれがひいては健康的な肌を作るもとになったと感謝しています。入浴は汚れを落とすものでもありますが、自分の皮脂を落とす場所でもあります。次はどうしてそう思ったのかをお伝えしたいと思います。