いぼ 多いのは老人性いぼ 正式な病理としての名称は脂漏性角化症です。

 

脂漏性角化症は表皮に存在し、中には真皮に炎症性変化を起こす場合もあります。

とるのは表皮のみでも腫瘍は切除できます。

しかし、表皮に対して真皮は固いことが多いので、真皮層の多くを取らないとうまく縫合できないこともあります。

小さないぼの場合は表皮をつまんで鋏で切れば自然にふさがることも多いので、若いころは何個もこの腫瘍(いぼ)を切除するように先輩のドクターから言われて治療していました。

実はこの際に鋏を使うテクニックを学ぶことができるので一つの若い医師のトレーニングともいえます。

真皮をかなりの分量とったり、腫瘍がほかの腫瘍と区別がつかない場合は皮膚の奥(全層)までとることもあります。

縫合は浅くする場合、深く縫合する場合あります。真皮縫合をする場合もありますが小さな場合は皮膚の層をきれいに合わせれば傷跡は目立ちません。

 

最近たくさんの腫瘍をとるケースが多いので

上記の絵のようにあえて奥の方に縫合糸を通すこともします。

この利点は奥の方に多い分量をかけるので表面の傷跡が目立ちにくいことです。

見えているところは小さくても奥からしっかり合わせたいときに使います。

 

縫合は奥深いものです。

実は私は縫合をしたくて医師になったといってもよいくらいです。

料理人が毎日工夫しているように私も縫合の技術は毎日勉強させていただいております。