混雑や人気店の行列は基本的に苦手なのですが、それでも混雑してでも行きたい場所があります。例えばこの前の4月27･28日に大阪城公園で行われたベトナムフェスティバルもそのひとつと言えます。ちなみにトップの画像はベトナムのサイゴンスペシャルビールとブンボーフエという麺料理です。
大阪でベトナムフェスティバルが行われたのは昨年からですが、昨年はあまりの人の多さに圧倒されてしまいました。
普段は山に囲まれたのんびりしているところ、その中でも特に人の少ないところをよく歩く河内長野と比べると、人の多さにただただ圧倒されました。
そして昨年圧倒されたのは人の多さだけではありません、ベトナムフェスティバルは、ほかの海外系のお祭りと比べても極めて異例なのです。それは日本人にその国の良さを伝えるための祭りではなく、日本に住むベトナム人向けの祭りだからです。
1回目は携帯電話会社や銀行系など企業系のブースの存在が目立っていて飲食が弱く感じましたが、2回目は飲食ブースもパワーアップしたようです。たとえば、こちらのプラスチックの椅子が屋台の前で並んでいる光景は他のフェスティバルではあまり見かけません。これは本当にベトナムの大衆店を再現しているので、本場を知っているものとしてはこのようなものが大阪で実現していることへの驚きがありました。
バインミー（ベトナムサンドイッチ）を出すお店が最も多かったのですが、店ごとに入っている具の内容も違うので、その比較も面白かったです。後は画像にある串焼きのお店です。
スタッフが来ているシャツもベトナムの少しおしゃれを意識したお店にありそうなものです。大阪にいながらベトナムの雰囲気が他の国以上に味わえるなど、ある意味すごい貴重なイベントかもしれませんが、慣れない人が行けば空気に飲まれると思いました。
もちろん日本語は普通に通じますし、日本円での売買なのでそのあたりは問題ありません。
例えば20年ほど前から行われていたタイフェスや中国系のイベント（華友祭など）と比べても、それらも現地の文化が楽しめてよいのですが、やはり日本人に対してその良さを伝えようという雰囲気で住んでいる人向けではないというところがあります。東京では10年以上前にからベトナムフェスティバルが行われていますが、始まった当初に行った時は、タイフェスティバルのベトナム番という雰囲気でした。最近はどうなのかわかりませんが、大阪のベトナムフェスティバルのようなアウェー感が出ているのかもしれません。
背景に大阪城が見えないといったいどこにいるのかわからなくなる雰囲気です。そういえば先月あったカンボジアフェスティバルもどちらかと言えば在住カンボジア人向けという雰囲気でしたし、これからは日本人向けというより在住者向けのイベントに変わりつつあるのかなと思いました。
また面白かったのは、こういうブースの存在です。これはおそらくハノイの旧市街で行われているナイトマーケットを意識しているものと思われますが、古いカフェの雰囲気の建物をつくって、その前で演奏をしています。メインのステージでも演奏があるのに、それとは別に独自で演奏などを行っているのが面白いですね。
またこちらでは現地で見かけた独自のカラオケの機会があって歌っている人がいました。画像左手に中部の世界遺産ホイアンのパネルがありますが、これは日本の本土出身の人が異国で行われた日本フェスティバルで、沖縄の写真を見るようなものなのかもしれません。
画像には映していませんが、座るところが本当に多く、先ほどの屋台ごとにイスとテーブルなどもあるので、立ちっぱなしで食事をする必要がないのが良いですね。またバーがあってそこには日本のウイスキーを販売していました。バーらしい足の高い椅子が置いてあって、ベトナム人に混ざって欧米人がいました。そういうのも現地らしさを感じました。
メインのステージではいよいよフィナーレとあって以上に盛り上がっていました。こういうところはタイやカンボジアのフェスティバルと同じです。
最後に記念撮影が行われました。中国系のお祭りだと主催者も酔っぱらっていることが多いのですが、ベトナムではそんなこともないのが印象的でした。
ということで、激混みしてでも行ってみたい場所として、大阪城公園のベトナムフェスティバルを紹介しました。この後は静かないつもの河内長野に戻ったのでした。
