この前の休みの日の些細な楽しみは、昨年からとても気になっていた天野山金剛寺の正御影供(しょうみえく)に行けたことでした。実は昨年ふるさと歴史学習館で天野山金剛寺の展示物を見た時です。
記事の詳細は、リンク先を見ていただくとして、その中で紹介されていたのが正御影供だったので、このような儀式があるのを初めて知ったので、密かに楽しみにしていました。
正御影供の説明を見ると次の通りです。
開祖の肖像画(御影)をまつり、その恩に感謝をささげるお祭りです。真言宗では開祖である空海が入定した日に行われています。延喜10年(910)に、京都にある当時で始まったとされ、金剛寺では、承安2年(1172)に阿観上人が正御影供を始めたとされています。
当日(4月21日)は、小雨模様の天気でしたが、バスを降りて寺のほうに向かうと、すでに見学の人の姿が多くありました。
行事は正午から始まります。正午前にバスが到着したので、境内に到着早々に、ほら貝が聞こえたと思うと、山伏姿の修験者の姿が見えてきました。
少しだけですが、動画にも撮りました。稚児行列の姿もあります。
次々と行列が入ってきます。最後は僧侶の行列でした。
雨が降っているのでみんな傘をさして伽藍のほうに向かいます。
伽藍に入ってみると金堂の前に集まっています。
金堂の中に黒装束の人たちの姿を発見しました。いったい、どういう役目の人たちなのでしょう。
黒装束の人たちが何か運び込んでいるのが見えます。
僧侶は全員金堂の中に入り、修験者の人は手前で待っています。
黒装束の人たちは供え物を運ぶ役目をしていました。
短い距離を移動しながら複数の人が運ぶようです。
これもふるさと歴史学習館の説明に書いてありました。それによると百味飲食(ひゃくみのおんじき)という山海の様々な珍味を盛り付けて供える行事が含まれているからです。今ではスーパーで簡単に手に入るバナナも昔は間違いなく珍味だったのでしょうね。
供え物は上のほうに運ばれていきました。
金堂から上に上がっていきます。
上にあるのは御影堂です。そこでも儀式が行われました。
やはり修験者の人は建物の手前で待つようになっているようです。
儀式が終わって降りてきたところです。
正午からの儀式はこれで終わり、午後4時から餅撒きがありましたが、そこまで待ってられないので、この後帰りました。