奥様、奥様大変ですぅ叫び

和食がユネスコ無形文化遺産に登録されましたので、なんとなく日頃食べている食事は、世界に誇れるものと思い込んでいました。(しかし、本当のところどうなのかな?という思いもあって調べてみました)


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実際は大変なことになってしまっています。

↓1日1人当たり野菜供給量の国際比較(2007年)
なんと、なんと日本人はイタリア・アメリカなどの国より下回っています。世界177カ国の平均約225gをやや上回った290.91gです。アジアでは中国、韓国がたくさん野菜を食べています。
アメリカはファイブ・ア・ディの政策効果が出て来ているのか、日本より少し上です。
頑張っていますね~音譜




野菜や果物は毎日どれぐらい食べればよいでしょうか?
厚生労働省が策定した「健康日本21」では、成人は野菜を1日350g
(そのうち、緑黄色野菜を120g)果物は150g摂ることを推奨しています

実際はどうでしょうか?
下の図は、厚生労働省が15,000人ほどの一般家庭を対象に行った
世代別の1日の野菜と果物の摂取量をグラフにしたものです

世代別にみた野菜摂取量↓

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世代別にみた果実類摂取量 ↑

20代から40代の世代が野菜・果物ともに摂取が少ない事がわかりますね。
様々な理由が考えられますが、その一つに親元から独立して食生活に行き届かなくなったような状態が考えられます。また子育て、共稼ぎ、働き盛りの30代・40代の世代が野菜・果物の摂取量が世代間で一番少ないのは(乳幼児を除く)仕事優先で食生活が疎かになっていることも考えられますね。そして、当然の結果として、この世代の子供たちの野菜・果物の摂取量は親の世代と同様に少ない現象が生じています。

このグラフから、子育てを卒業した世代あたりから、野菜・果物の摂取量は増加して行き、60歳以上の世代は比較的理想に近い食生活を送っていることがわかります。

現在の日本人の長寿や肥満防止は、動物性油脂の少ない食生活を実践している、60歳以上の世代に支えられた結果で、若い世代ほど野菜や果物が不足して、日本人全体の割合は肥満大国と呼ばれているアメリカより下回っているのが驚きです。

野菜の摂取量だけの国別比較、世代間の比較だけで他の食物群については示されていませんので、1日の食事に占める野菜の割合についてわからないところがあり、一概には言えませんが、野菜不足に傾きがちであるというのが現状ですね。


食の欧米化や簡便性が食卓を侵略して、健康的な栄養バランスを誇る日本食文化が実際の家庭において崩れかけているのでは?と考えてしまいますね。


一汁三菜と基本とした理想的な栄養バランスと言われる伝統的な日本の食事スタイルを世界に広める一方で、我々日本人も日本食の原点に立ち返る必要があるようですね。


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「日本人の伝統的な食文化である和食」をハレの日に和食ダイニングや割烹料理屋で食べるのではなくて、普段からお家のキッチンで(台所と呼んでいた感性を思い起こし)作り、しっかりと我がカラダと子供たちに栄養バランスの良い日本食を伝えていく必要があるようですね。

カロリーが高い食材を好み肥満傾向にある現代人には一汁三菜より一汁五菜ぐらいに菜の器を増やしビタミンやミネラルの栄養素を摂取した方が良いのではないでしょうか。



アメリカの食生活を変えたファイブ・ア・ディ運動とは
肥満大国として知られるアメリカでは1991年、PBH(農産物健康増進基金)とNCI(国立ガン研究所)が協力して『ファイブ・ア・デイ運動』という健康増進運動を始めました。これは野菜や果物は生活習慣病のリスクを低減する可能性が高いという科学的研究成果に基づき、「1日5皿分の野菜と果物を食べましょう」というものです。その結果、国内の野菜や果物の摂取量は増加を続け、かっては日本よりずっと少なかった野菜の摂取量も1994年に逆転して以来、その差が広がりつつあります。さらに生活習慣病による死亡率は減少傾向にあるという成果もあげています。これを受けて、日本でも2002年に「ファイブ・ア・デイ協会が」が設立され、野菜・果物の消費拡大に向けた運動を展開しています。 (参照:一般社団法人ファイブ・ア・デイ協会HPより)




    
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