サバイバル⑧ゴルゴ13の最終回は?さいとうたかを先生の素顔に迫る | 本の匠 ビンテージコミック探検隊

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(ほんのたくみ びんてーじこみっく たんけんたい)

ビンテージコミック(ヴィンテージコミック)とは昭和30年~の新書刊マンガのことです 
このブログは、そんな昭和のお宝マンガ、絶版マンガ、封印作品など探求していきます

この前テレビ『水曜日のダウンタウン』
【マンガのあるある】

「手刀で気絶させることは可能か?」
と言うのがあったのだが、結局
不可能と言う結果だった



(襲ってきたサルを気絶させるゴルゴ13)


果たして、本当に不可能なのか?
ビンテージコミック探検隊特攻隊長
西京剛(さいきょう つよし)が

独自に検証してみたところ・・・


意外な方法で、気絶させられる事が分かった!





ついでに、空手をやってる女性
一般男性が本気で戦ったら
どっちが強いのか?


こちらも検証してみた







ビンテージコミック探検隊 
特攻隊隊長 西京剛


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さいとうたかを漫画「サバイバル」

さいとうたかを(本名 斎藤 隆夫)

1936年(昭和11年)、5人兄弟の末子
として和歌山県に生まれる


小さい頃からケンカが得意であり
中学校3年間は、
「試験で、個人の能力がわかるはずがない」
と考え、一度もまともに試験を受けなかった






しかし、ある教師が担当になったとき、
答案用紙を白紙で返すと
その教師は

「これを白紙で出すのは君の意思だから
構わない、しかしこの答案用紙を提出
するのは君の義務なんだから、自分の
責任の証明として名前だけは書け


と諭されて感銘を受け、それを期に
人間の約束と責任について深く考える
ようになったという


その先生の名前は東郷先生




そう!ご存じゴルゴ13の
デューク・東郷
の名前は、この先生から付けたそうだ




ゴルゴ13が背後に立っている人間
をいきなり殴るという習性は、
子供の頃に一番上の兄が映画館から
出ていきなり後ろの人を殴った
ことに
由来するらしい







女が、ちょっといたずらをしようと
ゴルゴの背後に立とうとしたとたん、
顔面に思い切りパンチ!

全く容赦がない(笑)


先生が劇画を始めるキッカケが
中学時代に読んだ手塚先生の
ある作品である


ある作品とは?そう
『新宝島』



藤子不二雄や石森章太郎や
楳図かずおや宮崎駿
らに影響を
与えたマンガのバイブルである


もし、これが出版されてなかったら
今の日本の漫画は違ったものになって
いたかもしれない

(それまでのマンガ家の先生たちは
これは「マンガ」ではないと批判した)


まだ読んだことのないマンガファンの方!
死ぬまでに、一回は読んでおいてください
歴史を変えたマンガのバイブルです



完全復刻版 新寶島


手塚治虫が封印してきた幻の単行本
デビュー作の完全復刻です。
一部の研究者に存在が知られていた
1947年1月25日の初版本は現在、
数冊しか存在が確認されていませんが、
その原本から復刻した歴史的作品


さいとう先生は

中学時代に、一度だけ『漫画少年』
に投稿した経験があり、それが悪い
見本
として取り上げられ、
大好きだった手塚治虫

「子どもらしくない」と酷評された

(実際は手塚によると思われていた文章は、
編集者が書いたものであり手塚は忙しくて
名前だけ貸していた状態であった)



これを聞いたさいとうたかを

「確かに子どもらしくはないかも
しれないけど、ストーリーには
自信があった。

ドラマがあり、大人も楽しめる漫画が定着
すれば、『漫画は子どものもの』という通念
は過去のものになるはず」


と考えた


これが後に『劇画』を生み出していく
事になる


「マンガ」VS「劇画}の対決が始まる

手塚先生のアシスタントをしてた
古谷先生がこういうのを描いていた




ボクの手塚治虫せんせい



手塚先生は古谷先生の机にあった
その本を手に取り、しばらく読んでから
「こんなのが漫画か!!」と叫び、
「床にたたきつけた」という。


(裏を返せば、手塚先生をこれだけ
動揺させた作品のパワーは凄まじかった
のだろう!自分に無いものを見つけた
時の手塚先生は必ず激しく嫉妬したから)


この時叩きつけた作品の名前は
分からないが、当時 貸本マンガ
人気の時代劇漫画の作者と言えば


この人かもしれない?

この人の時代劇と、もう一人
貸本マンガの「水木しげる」
感化されて「ばくだってこの位
描ける」
と描きはじめたのが
1967年より『週刊少年サンデー』で連載
始めたのが『どろろ』だったのでは
ないかと想像する




どろろ全3巻完結(文庫版) [マーケットプレイス コミックセット]


暗く、陰惨な内容が読者に受け入れられず
1年で打ち切りにあい『冒険王』
連載再開され一応の完結した

(自分は、手塚先生の作品の中で
一番好きでしたが…)




漫画家の先生たちは、劇画は子供に
見せれるもんではない!と批判

劇画派は漫画にはリアリティが
ないと批判


一触即発と言った「漫画VS劇画」
戦争に終止符をうったのが



石ノ森章太郎だった

さいとうプロに所属し、『無用之介』
『ゴルゴ13』などの原作に携わった
小池 一夫先生の著書




狼の夜話 俺、劇画、40年



この中で石ノ森先生
「お互い険悪になっても仕方がないから
これからは漫画も劇画も『コミック』
呼んで仲直りしよう」

コレ以降、漫画も劇画もコミックと言う
呼び方に変わった


と書いている


さすが石ノ森先生!大人である







さいとう先生は漫画に本格的に分業制
導入したけども、始めた当時は分業という
体制を批判する人が多かった

ドラマを作る才能と絵を書く才能は全く
別物なのに
、漫画家はそれらを兼ね
備えていなければならなかった。

でもより多くの才能を集めれば、
より完成度の高い作品ができるはず。

それを一生懸命説いたけど、当時は相手
にしてもらえなかったそうだ。


眼しか描かない漫画家と呼ばれた
(けして、そんな事はないのですが…)


当時の制作部は、さいとうたかををトップに
石川班[ゴルゴ13、影狩り]




影狩り 全15巻完結 [マーケットプレイス コミックセット]


戦後最大のスターだった石原裕次郎
主演した時代劇映画『影狩り』は残念
ながら日本国内ではビデオ時代を含めて、
未だにソフト化されていない作品の一つ







甲良班[バロム1]、

バロムワンはコチラ


竹本班[シュガー、どぶ等]
3班に分かれ、
独立し現在も活躍中の叶精作、小山ゆう、
やまさき拓味の3名がそれぞれの班のサブ・チーフ。

それぞれのキャップにサブ・チーフが
一人づついて、ヒラが2~6人いるという
システムで総16名だった



気になるゴルゴ13の最終回だが




元アシスタントの人が面白い証言をしている



さいとう先生と石川氏が「ゴルゴ」の最終回の
終わり方を話しているのを聞いたら、
何ともつまらない終わり方。

しかしあれから20年以上も経つ事だし、
きっともっといい終わり方を考えてある
だろうなと思っていたら、
先日TVで本人が最初から考えてある終わり方
だと言うのを聞き、がっくり。

企業秘密だろうから書かないが、作品の最初
の方に伏線が数度出ているの
わかる人にはすぐわかる筈


との事



ゴルゴ13 (1) (SPコミックス)


今度ゆっくり1巻を読んでみよう

長い間、サバイバルにお付き合い
ありがとうございました


次回からは、いよいよ!…



まだ決めてません(笑)





デューク東郷からの依頼
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