1月14日(日)
さぶいさぶい
土曜日
京都競馬場帰り・バレエ学校登校前に
名店カフェでラテWチョコ 約1年ぶり
「アルトゥ-ロの島」
池澤編・世界文学全集の一作
イタリア女性作家
エルサ・モランテ(1912-1885)
ナポリに<卵城>ってあるのか(p95)
アルトゥ-ロの島(プロチダ島)は、そのナポリの沿岸海上の島の一つ
この島で生まれ育った<ぼく>の
成長期(思春期)の感情を延々・綿々と描く
2段組み 約350頁
成長期(思春期)のエゴイズム
・自分が理不尽でなくて、他者が理不尽
・自身を正当化できない 分かっていても、他者に原因を求める
くどいぐらい、状況・感情の描写
変化の微分記述
p224下段だけで
以下の<心>単語連発
「自尊心」「理性」「無関心」「不思議な意志」「嫉妬心」「好奇心」
【O様は感心する】
女性がこれだけ少年の心のひだやとげを
ひとつひとつきわだたせることが よくできたもの
【O様は ぐったり】
ただただ くどい
対象読者・・・青少年むけ、では
ぼく(アルトゥーロ・ジェラーチェ)
父(ヴィレルム・ジェラーチェ)
母 アルトゥーロの産後死亡(18歳)
祖父 アマルフィ人
アントニオ・ジェラーチェ(ロメオ・・盲人)
コンスタンテ 料理人(シルヴェストロの後任)
シルヴェストロ 料理人
ヌンツイアータ(ヌンツ)(N)
ヴィレルムの後妻(ぼくの継母)
男児カルミネ・アルトゥーロを出産・育児
ヴィオランテ ヌンツの母親
アッスンティーナ p263 足の悪い少女
ステッラ p311 刑務所2年
政治的な恩赦
記述は、ぼくの独白
ぼくの視野からの世界が描かれているので
ぼくの視野にない関係は描かれてない・・・ドラマのファクターがわからないままのところがある
(例 ステッラがぼくの父親を<パロディ>と呼ぶ・・どういう意味?スッテラとの関係性がわからない・・ぼくにとっては無関心事項)
おそらく、死者の永遠の労苦とは、会えもしないのにお互いにお互いを探しつつ手探りで進んでいくことなのだろうと。p235下 服毒自殺未遂
本書解説のなかに埋まっている<あらすじ>
『アルトゥーロの島』(一九六四年に「禁じられた恋の島」の題で大久保昭男訳により河出書房新社から出版された)は、
ナポリ湾に浮かぶ小島プロチダ島を舞台に、十四歳のアルトゥーロの少年期との別れを描いた物語である。誕生と同時に母親をなくしたアルトゥーロは、幼いときには子守りの少年シルヴェストロに育てられ、シルヴェストロが島を去ってからは、ほとんどひとりで、愛犬とともに孤独な日々を送ってきた。
父親はふらりとあらわれてはまた島を去って謎の旅路につく。
家族も友人もなく、学校へも行かず教育も受けず、美しい島の自然のなかでまさに野生児として育ったアルトゥーロは、ひとりで読みあさった書物の知識と、少年の目に神々しい「英雄」の具現と映る父親の姿を理想像として誇り高い人格を形成し、雄々しい冒険に彩られた世界観を築く。
ところが、ひたすら父を愛し、大人になって父親とともに旅立つ日だけを待ち焦がれるアルトゥーロの前に、自分とほぼ同年の父の再婚相手の幼い妻があらわれ、地上の楽園のような美しい島での幸せな少年時代はきしみだす。
父ウィルヘルムと結婚したばかりのヌンツィアータが島に上陸したとき、彼女は幸福の地への闖入者にほかならず、敵意と蔑視とそして若干の好奇心の対象でしかなかった。
しかしヌンツイアータの役割は、物語のなかで次第に変化していく。まず彼女は、誰ひとり話し相手をもたなかったアルトゥーロ少年にとって、はじめて身近に接する女性であると同時に、はじめて親しく言葉を交わした同じ年頃の「少女」であった。次に、最愛の父に寄り添う彼女は激しい嫉妬と敵意の対象になり、やがて愛情を注ぐ相手として意識されるようになる。
この島にあらわれた第三者の存在、母にして「女性」であるヌンツィアータを介して、永遠のエデンの園のような至福のプロチダ島を捨てて少年時代を脱する、主人公の成長の行程がはじまる。
弟赤ちゃんへの ヴィレルムの感情 、、、書かない ぼく目線からすれば、感心ない事柄