メリークリスマス!
「TVCMを読み・説く」。第16回はソニー「サイバーショット 」です。
私にはチン(仮名)とK氏という親友がいます。
チンは東大に8年在籍して卒業、はげ・デブ・ちびの三拍子を備えている、でも大変愛嬌のある人です。
長い間女性には縁がなかったのですが、親友K氏のアグレッシブな仲介により彼女ができました。
そしてイベント上手のK氏のおかげで二人の中は親密になり、昨年ゴールインしたのでした。
実はK氏、恋愛当初からチンと彼女が親密になっていく様子を気づかれないように撮影し続けました。
そのK氏撮影の恋愛から結婚までの写真で綴られたストーリーが、オフコースの「言葉にできない」をバックにスライドショーで流れたのです。
シーンとする会場の中、みんなの鼻水をすする音だけが響き渡りました。
今回のCMはサイバーショット。
サイバーショットは、未来的な商品というコンセプトで作られている商品でありますが、今度は「音楽付きスライドショー機能」を備えました。
CMでは「音フォト:音楽×スライドショー」と紹介され、藤井フミヤ氏の音楽に合わせて、子どもの誕生と花嫁の結婚のストーリーが流れます。
この「カメラ×音楽×スライドショー」、こういう発想法をモホロジカル(※)と言います。
私はこのCMを見て、上述の結婚式でおこなわれたスライドショーを思い出しました。
K氏は映像のプロではなく素人で、そんな素人が人の心を動かせるぐらい素晴らしい作品を簡単に作れてしまう、今はそんな時代です。
また、さすがに今時のカメラ。高画質はもちろんこと、「手ぶれ補正」機能も搭載しています。
このような多機能な機器が誕生することで、20世紀までプロがやっていたことを、21世紀では一般の人たちでもできるようになってしまうんですね。
ソニーのWebサイト では5人のアーティストが「音フォト」に挑戦しています。
※モホロジカル:発想しようと思うものを、3つ以上掛け合わせて発想する方法。例えば健康ランドであったら「風呂」×「カラオケ」×「飲食」。



