道東釧路管内の白糠(シラヌカ)(白糠郡白糠町)は有名ですが、道南・八雲町にも白糠があります。
函館本線黒岩駅の南にシラリカ川という川があります。
シラリカとはシラヌカの語源で、アイヌ語でshirar-ikaとは『知里地名アイヌ語小辞典』では「岩礁が溢れる」「汐がさす」ということで、意訳すれば岩が飛び出して潮に当たる(ところ)という地名でしょう。
国土地理院2.5万分の1地形図 黒岩(平成18年) より
地図で見ると、黒岩集落のすぐ西にある丘が海岸に迫って張り出しているのが解ります。ここは交通の隘路であり、函館本線、国道5号線、道央自動車道は狭い範囲を並走しています。そのすぐ南に北西から丘を巻いて流れてくる川がシラリカ川です。
その川を渡る名前は白糠橋となっています。ここも実は白糠なのでした。
右から中央に張り出し丘が黒岩
函館本線黒岩駅前の国道5号線
黒岩集落南をながれるシラリカ川
シラリカ川河口と函館本線
シラリカ川を渡る橋の名が白糠橋
「しらぬかばし」と読める
シラリカ川北の崖とバス停
バス停の名はシラリ川
黒岩の北には幌内川と幌内橋もある。