日曜日、夕方5時半から貝塚コスモスシアターで

井上ひさしの芝居『私は誰でしょう』を観た。

 

ロビーに在ったポスターのような井上ひさしの字

  

井上ひさしが笑っている。

 

芝居は太平洋戦争が終わって、特殊法人として戦争中は軍事放送をしていたNHKが

アメリカの占領軍GHQの監視下で検閲を受けながら、

『尋ね人』と言う戦争で離れ離れになった人々をつなぐ番組を作っていた話。

 

アメリカの占領政策の不利になるような放送はしてはならないと

検閲されながら、ぎりぎりの放送をしていた。

 

記憶喪失の山田太郎さんが「私は誰でしょう」と自分の消息を訪ねていく。

 

NHKでは広島や長崎に落とした原爆を放送することは許されない。

でも、放送しなくてはという番組の人たちは、検閲無視で放送して

番組主任と見逃したGHQの検閲官が、GHQに逮捕されて拘束されてしまうのだ。

 

NHKって政権忖度放送だと思っていたので、

昭和21年頃、そんなことがあったのかとびっくりした。

 

朝鮮戦争が始まるので、NHKは国営放送にされてしまう

というところで終了した。

 

私達が知らないことがあったのだ。

井上ひさしはひょっこりひょうたん島をNHKで書いているので、

戦後のそういう話を知って、詳しく調べて芝居にしたのだろうが

コメデイとして、役者の生き生きとした演技は本当に面白かった。

 

平和って、日常生活を守る事。

今コロナで大変やけど、日常生活が出来るならステイホームで生きていける。

戦争は出歩けるけど、原爆在り、空襲在り、食料なしで命は危うい。

 

大変だと思う。