名をはせる。
夏休みも間もなく終了する。
半分以上をおばあちゃんちで過ごした小学4年生の息子は今、彼のお母さんと毎日やんややんや言いながら、まだ片づけていない宿題をこなしているらしい。
「あのこ、読書感想文が苦手みたいなんよねぇ。嫌いだった?」
と、愛する奥様に聞かれ、いやー、別に文章書くの嫌いじゃなかったけどねー。なんて言いつつ、まぁ、別に全部が全部親に似るわけじゃなく、いいところもわるいところも受け継がれていくんだろうね、なんて話をしていた。
すると、
「いや、あの子ねー、どうしても『名をはせる』って言葉を入れたがるんよ。まったく意味もつながらんのに、ていうか意味もわかってないのにカッコ良さそうな言葉を使いたがるんよねー。なんでだろ?」
と奥様が言っていた。
あ、
それ、遺伝です。遺伝。
とにかく、かっこいい言葉を使いたいって思うの、遺伝です。
つかえるんじゃないか?ってノリからスタートしているんだと思います。
だって、彼は僕の息子だから。
わるいところが、ね。 継がれた、ね。 みごとに。
・・・・・。
なんて思ってはいたのだが、「そうなん?おもしろいね。ははは」と笑いつつ、ドキドキしながら気にしていない素振りでテレビを一所懸命みているフリをしていたのだ。
ということで。
ちなみに、そんなのつかえたためしはないよ。 という話。