80%フィクションストーリー
画像と文章はほんと、リンクしませんけど?
先日、
風呂に入ってのんびりと過ごしていたとき、普段はまずメールをしてくる友人が3度も着信履歴を残していた。
めずらしいのー。何かあったんかいのー。おっと14日のサンフレッチェの試合を見に行けんようになったかー。と思いつつ連絡してみると、車で事故ってしまって動けなくなっていた。
「この前買ったばっかりなのに廃車じゃわ」
・・・・・。
おいおい、この前買った○○○万円がパァかー。といたたまれなくなった。どうやらケガはないみたいなので、事故処理が終わったら、飲みに付き合うよと言って電話を切り、落ち込んでいるだろうから今回の飲み代は奢ってやろう、ちょっと元気づけてやろうと数時間後に居酒屋で待ち合わせた。
数時間後、
大丈夫だったか?と問うと、
「あぁ。結局、左のサイドを直すだけじゃった」
と、おいしそうにビールを飲みながら言ってきた。
廃車じゃないんですか。話、でかいんですね。
・・・・・。
ま、事故ったけど怪我がなかったので何よりだとして、その後2人で数時間ビールを飲み続けた。
普段はあまり電話をしてこない彼からの3度の着信に、廃車という衝撃的な言葉に、自分もすこし落ち着かない気持ちになっていたのだが、あまりの話のトーンダウンさに驚きあっけにとられ、つい数時間前まで奢ってやろうと思っていた気持ちはこれっぽっちもなくなっていた。
結局のところ、いろんな理由をつけて飲みに行きたかっただけなのではないか・・・・・。車で事故ったという証拠をみていない自分としては、ビールを美味しそうに飲んでいた彼に対しフィクションじゃないのか?と少し懐疑的な視線をむけつつ、まぁ、それならそれでも面白いかと思い直し、一緒になって冷たいビールが入ったグラスを傾けたのだ。
ということで。
無事だったんでね。こんな感じで。 という話。