【 団地妻 】 | 週100時間働く内科医のブログ 【王子北口内科クリニック】

週100時間働く内科医のブログ 【王子北口内科クリニック】

勤務医・開業医を兼業しながら、人生の目標を達成するために考えたことをつづります。

【 団地妻 】

 

変な想像をしたひとは、

たぶん、病気です。

 

治療してきてください。

 

 

最近、私は、

毎日のように

 

「団地妻」に会います。

 

昭和3040年、

いわゆる高度成長期の時代、

「団地」での生活はあこがれだった、

らしいです。

 

私も、親父の転勤に伴い、

昭和50年代に

団地暮らしをした経験があります。

確かに、子供心には、

最初は楽しかった思い出があります。

 

それから、50年くらい。

いまも、もちろん都内には、

典型的な当時の団地が点在し、

耐震化工事や、

後付けのエレベータも

かなりきちんとしていて、

古い団地ほど、敷地内の

共用スペースも広くて、

充実しています。

 

最近の、しゃれたマンションよりも

よほど、開放的な作り。

 

部屋も、リフォームされたものは

びっくりするくらいきれいで、

最近の機能的な作りになってます。

 

が。

 

団地のなかで、

明らかな変化が起きているのです。

 

 

「高齢化」です。

 

私は、毎日のように、

北区、荒川区、足立区の

団地にも伺います。

 

そこで、出会う人たち・・・。

 

明らかに年齢層が高いのです。

 

エレベータに一緒に乗ったり、

通路ですれちがったり、

なにかと挨拶されるのは、

 

過半数が、

「おばあちゃん」的な歳の女性です。

 

患者さん以外にも、

ちょくちょく会うひとに聞くと、

同じ団地に、30年、40年住んでる、

なんて話もざらです。

 

そして、ご主人に先立たれ、

いまは、団地に一人暮らし、

・・・という話。

 

考えてみれば、

その、女性たちが、

団地に住み始めた頃、

 

確かに、みんな、

若かったはずだし、

 

「団地妻」だったんだなあ、

 

と、

 

なんとなく切なくなりました。

 

 

※ちなみに、

日活ロマンポ●ノ『団地妻』シリーズは

1971年~1979年に

20作品が公開されました。