【 石の上にも三年 】 | 週100時間働く内科医のブログ 【王子北口内科クリニック】

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勤務医・開業医を兼業しながら、人生の目標を達成するために考えたことをつづります。

【 石の上にも三年 】

 

三度目の正直

三人寄れば文殊の知恵

三つ子の魂百まで

桃栗三年柿八年

早起きは三文の徳

 

・・・。

 

ことわざにも「3」はよく出る。

 

 

やっぱり、なにかある。

 

・・・気がする。

 

3年』って、時間には

深い秘密がある。

 

・・・気がする。

 

小学校も低学年、高学年で分けて

3年ずつ。

中学校や高校もそう。

 

私が大学を出て、

研修医の楽しくも過酷な期間を

過ごしていたときもよく言われた。

 

『最初の3年が一番大事』って。

 

医者としての、

最初の『3年』で、医者の一生が決まる、

いろんな先輩たちから、

よく言われたもの。

 

3年、石にかじりつくように

めげずに、がんばれ』と。

 

私は、それまでの勤務医一本の

生活をガラッと替え、

3年ちょっと前に

クリニックを作った。

 

いまでは、少しは余裕を持って、

楽しい気持ちと一緒に想い出せるけど、

何度も、何度も、恐らく何百回も

 

『やめよう』と思った。

 

心の折れそうな、ではなく、

実際に『心の折れる』ことは

数限りなく襲ってくるもの。

 

お客様相手の仕事をするって、

あたりまえのことなんですけどね。

 

で、

 

いま、思い返すと、

慣れないことで、がむしゃらに

できることをやりまくる1年、と、

 

仕事のなかの問題点を、

冷静に客観的に見て、それに

対処することができるようになる1年、

 

そして、将来的な展望を

見通しながら、人に何かを

伝えられるようになる1年で、

 

あわせて、3年。

 

なにかひとつ形にするには

パターンとして、やはり3年必要なのかな、

とそんな風に感じる。

 

「石の上にも三年」とは、

よく言ったモノだと思う。

 

 

そして、今日。

 

生まれて初めて知ったことわざに、

 

『商い三年』

 

っていうのがあった。

 

ほんとうに、そうなんだな。

 

お客さん、というか、

患者さんたちのことを分かるために、

お客さんたちが、私を育てて下さるにも

3年』がかかるんだな、と

ただ、感謝の気持ちばかりです。

 

時代は、

 

「すぐに、いますぐに、簡単に、」

 

欲望を満たすこと、

楽をして結果だけを得ること、

おいしい思いをすること、

 

を、もてはやす。

 

でも、

 

仕事も、勉強も、人間関係も、

スキルを身につけるにも、

それらを通じて、

 

『深い感動』を味わうにも、

 

ゆっくり、じっくりとした、

時間が必要。

 

いま、眼の前で起きているできごと、

不利に見える状況、

到底うまくいきそうにないという思い、

 

そういったモノに、

短期的に振り回されないで、

じっくりかじりつくマインドが、

 

やっぱり、必要なのね。