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今日は元教え子の博士論文の相談に乗るため、着物を着る時間がなかったので、6年前に母が京都に来た時の出来事を・・・

母の米寿のお祝い(今母は93歳で90歳では卒寿のお祝いをしましたが)を母のお気に入りの「東華菜館」で(お店の紹介を少し・・・)

もともとは、西洋料理店「矢尾政」。

大正13年、「矢尾政」二代目店主・浅井安次郎氏が新しいビアレストランをイメージし、その設計をウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏に依頼。

大正15年に、このスパニッシュ・バロックの洋館が誕生。

その後、戦時色が深まる中、洋食レストランの存続が許されない状況になり、

浅井安次郎氏はこの建物を中国人の友人・于永善に託しました。

彼は、北京料理のベースである山東料理を修得し来日しており、

昭和20年末、北京料理店「東華菜館」が誕生

レトロなお店の入り口前にて





 

母がこのお店を気に入っているのは、

中華料理が懐かしいこと

そして、母が5歳まで育った中国広東の住居に置いてあった調度品と

とてもよく似た調度品がこのお店にあり、お店全体の雰囲気が

昔懐かしい思いがするからとのこと

まずは、ビールで米寿に乾杯!「これからも元気で長生きしてね!」



 

最初に、種々前菜の盛り合わせに続いて

カニ入りフカヒレスープをいただいて、次はエビ団子と春巻き風揚げ物





 

途中で母の好物の北京ダックを追加注文し、ご満悦の母



 

その後、エビの唐辛子炒め、鶏肉の紹興酒香り付け炒め水餃子

餡入り揚げ餅杏 仁 豆 腐と続いているところへ

お店の支配人からのサービスで工芸茶?が

何だか毬藻みたいな不思議な物体にお湯を注いて



 

興味津々、待つこと2分半、4人それぞれ違うお花のお茶になりましたぁ



 

5歳までのおぼろげな母の郷愁を誘う調度品の近くで写真撮影



 

その調度品を眺めながら、海外で暮らした祖父や祖母と

母の幼き日の話をたくさんたくさん聴きました。





 

1924年米国で製造、輸入されたOTS製。現存する日本最古のエレベーターの

前でわくわく顔の母と私たち



 

格子形の蛇腹式内扉や時計針式のフロアインジケーターなど非常に珍しい器具が備わり

昇降は運転手さんの手動式、まるでタイムスリップしたみたい



 

さて、最後に本日の装いです。本日の主役の母の要望で、スゴ技刺繍帯

この帯地の色も、「衣司武美」さんと何度も相談しながら少しずつ確認し

最終的に茄子紺と紫と墨を合わせたようななんとも言えない深みのある色に

それに大唐草透暈し文様を手刺繍で

京都の職人さんたちの見事な技の総結集



 

帯の手刺繍、実はものすごい色数の糸が使用され、

銀色4色、鼠色10色近くグラデで、さらに白金色の糸も

帯揚げは胡粉のかかった白、帯締めはベージュ三分紐で帯の柄を壊さないように

着物はほとんど白に近いアイスグレーのシボ寄せの着物でお祝いコーデの完成





 

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