本日もご訪問いただきありがとうございます。
今日もいつもの“おうちランチ”豚骨ラーメンでした。
最近は出かけないので、過去の出来事を、
2年前のちょうど今頃、京都高島屋に出かけたら、
なんと藤布作り(藤積み)の実演に遭遇!
以前から興味があった藤布、そもそも藤布ってどんな布?
藤の蔓(つる)から布を織る。
京都府北端の京丹後市網野町にある「遊絲舎」(ゆうししゃ)
(藤布の説明の一部は「遊絲舎」HPより一部抜粋引用)
古くからの絹織物の産地・丹後で代々より受け継いだ織物の技。
そして消えゆく間際に受け継ぐことのできた藤織りの技。
藤積み(うみ)の実演をしているのは若手職人、京もの認定工芸士の小石原允保さん
結び目を作ることなく、撚りつないで1本の糸にしてらっしゃいました。
私が色々な質問にも丁寧に答えてくださいました。
何度か欲しいと思った布でしたが、これまでご縁がありませんでした。
(今でもまだ手に入れてはいませんが・・・)
縄文時代を起源に日本最古の織物として伝えられている「藤布」。木綿の普及により途絶えたとされていたその古代布は、時代の変化に翻弄されながらも丹後の山里で静かに織り継がれていたとか。 幾多の工程を手間暇をかけて藤の蔓から一本の糸が生まれる。
材料や道具のひとつまで、昔ながらの手法にこだわり、糸をつくり、織り上げる。それは技術だけではない、先人たちの英知や精神(こころ)を紡ぐこと。
藤布には織物の原点となる自然と共生す る精神が息づいている。
うーーーーん。奥が深いですねえ。
私がこれまで見たことのある藤布の帯は、かなりゴワゴワと荒々しい手触りの帯、その自然布の美しさにはとても惹かれたのですが、その自然の強さにたちうちできるような着物がなかったので、手に入れずじまい。
でも、ここに展示してある帯は、何だかもっと優しい感じが・・・
なんでも、経糸緯糸に藤糸と絹糸を使って入れてるのだとか。
また、単に無地だけでなく、いろんなモダンな柄があって・・・
私が手にしている藤布は経糸、横糸ともに藤の繊維。化学薬品を使わずに気の遠くなるような作業で織られた貴重な布。手触りが、化学薬品を使ったものとは違って、とても優しい手触り・・・
日本の原始布のなかでも、最も手間がかかると言われている藤布。1本の蔓からとれる繊維はわずか5グラムほど。1日かけて績むことのできる糸はわずか20~30グラムほど。遊絲舎では、伝統の手法で、化学薬品 を使わず手間暇を惜しまず、丁寧につくっていらっさしゃるとか。
藤積み(うみ)の実演をしていた若手職人、京もの認定工芸士の小石原允保さんと一緒に記念写真。いつか、京丹後を訪れたいと思います!
さて、ここからは2020年に戻ります。
今日の装いです。今日は、私の着物原点に戻ってみました。
私が母のもらいものでなく、自分の趣味で着物や帯を探し、着物生活が楽しいと思うきっかけになったのが、京都岡崎呉服のいさか。2011年に一番最初に作ったのがこの着物と帯。生成りに墨で格子の紬の着物に、墨地に漆塗りの茶で名物笹蔓文の帯を締めて・・・・
帯周りは、帯揚げはベージュから白のグラデのベージュ部分、帯〆も今日は京都岡崎いさかのもの、同じ茶色の帯〆で。
2年前の感動:貴重な伝統を静かに受け継ぐ若者に出会えたこと。
このような素晴らしい伝統が途絶えませんように!
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