年明けの健康管理
年明けから節分までの時期は「寒の内」とも呼ばれる冬のクライマックス。節分に続く「立春」を迎える準備のための重要な期間です。以前のブログ『東洋医学からみる冬至の過ごし方』でお伝えした養生の流れを引き継ぎ、今回は特に「肝」の調整と、この時期に特有のストレス管理について深掘りしていきます。

「肝」の特別な役割とケア
この冬の終盤期間では、次に続く「春」五行でいう「木」に対応する「肝」の働きを整えることが重要です。肝は体内のエネルギー(氣)や血液の流れを調整し、精神の安定にも深く関わります。肝の出番「春」の新しいエネルギーを迎える準備をしていきましょう。
肝は体内の毒素を解毒する役割を担っており、肝のデトックス機能を整えると春のエネルギー循環を良くする事につながります。レモンやウコンなど、肝のデトックスを助ける食材がおすすめです。(ちなみに国産レモンの旬でもありますね)
肝は情緒の安定に深く関わり、特にストレスを感じやすい人は肝の機能が乱れやすいとされています。瞑想やヨガ、軽い運動、呼吸法など心を落ち着ける習慣を日常に取り入れることが肝の調整に繋がります。

1月、2月は年度末が近づくとき。例えば受験シーズンでもあり、多くの人がストレスを感じやすい時です。ストレスは肝の働きを乱し氣の滞りを引き起こす原因となります。受験生やその家族にとって、この時期のストレス管理には(まさに)氣を遣います。
ストレスは肝に大きな負担をかけ、イライラや不安感を増幅させることがあります。このような状態が続くと肝の働きがさらに悪化し、心身のバランスが崩れる可能性があります。
ストレスを軽減するためには、以下のような習慣を取り入れることが効果的です。
定番中の定番…ですが、
○十分な睡眠を確保する。肝の回復を助けます。
○リラックスできる時間を作る。好きな音楽を聴いたり、短時間の散歩をするなど、心を落ち着ける時間を持ちましょう。
で、
鍼灸でのサポート:東洋医学のメソッドは、ストレスによる肝の負担を軽減し、気血の流れを整える効果があります。
この季節に~ストレスフルな方、忙しい受験生
…だけでなく、そのご家族の皆様もリラックスするために、少しお時間を作って是非ご体験ください。

最後に…
冬至から続く養生の流れを引き継ぎつつ「寒の内」から立春までは、「肝」の調整に少し目を向けて、ストレス管理を始めましょう。
心身ともに健やかに春を迎える準備となります。
今年一年が健康で実り多いものとなりますよう…
日々の生活に東洋医学の知恵を
ぜひ取り入れてみてください。
