希に見る不作のリンゴは感動の名作

今年のリンゴは不作で甘くない

と申し訳なさそうに送られてきたリンゴです。

この農園は「奇跡のリンゴ」の木村さんから教えを受けて始められました。



「実をつけて、これから光合成をしなければならない大切な時期に、ほとんど

葉っぱが散ってしまった」

とのお話でした。


でも

リンゴに罪はありません。

りんごむしろ逆に満身創痍のそんな状況で、よくぞ実をつけ遠路はるばる青森からここまで来てくれた…

そっちに感動します。


ちょっと良く考えましょうにやり


日本の土地に連れてこられたリンゴ一族は

日々自らの生活を営んでいるに過ぎません。

不作だ豊作だ、と一喜一憂があるのは

「毎年、甘く豊かに実るのか当たり前」と

人間が勝手に期待しているから

だけのこと。


サラリーマンだっら

上司に働けと理不尽に責められたとき文句を言いますが、リンゴの木は言わない。

この泰然としたリンゴを見て

私は改めて尊敬の気持ちを抱きました。

淡々と「こんな感じです」とメッセージを発信しているのみ。

さすが「奇跡のリンゴ」一門です。


以下、リンゴのメッセージ

メール

『毎年毎年、来る日も来る日も、甘く安楽なものを求め続ける…人間はいつからそんな存在になってしまったのでしょうか。

その辺の草木や実は大抵、

えぐ味、苦味、ある時はドクロ毒もあったりして

簡単に口に出来るものはほとんどありません。

そんな世界で

そのまま食せる果実キラキラを人間に提供しております…。』

メール

自然から素直に受けとる感覚を

そろそろ

人間は思い出しておいた方がいいのではないでしょうか?


今年やって来た

不作のリンゴは貴重な感動の名作でした。