ども、OKKAです。
久々にミステリの紹介!
今回紹介するのは、東野圭吾の「加賀恭一郎シリーズ」の傑作!
「あなたが誰かを殺した」(東野圭吾著 講談社)です!
★★★ミステリ、ど真ん中。★★★
最初から最後までずっと「面白い!」至高のミステリー体験。
閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。
愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。
残された人々は真相を知るため「検証会」に集う。
そこに現れたのは、長期休暇中の刑事・加賀恭一郎。
――私たちを待ち受けていたのは、想像もしない運命だった。
(Amazon紹介ページより)
読み終えた感想を一言で言うと…
おお…!タイトル回収…!凄い!
でした!
まず、「あなたが誰かを殺した」というタイトルが魅力的ですよね。
特に東野圭吾ファンなら、「あれか…」となるはず。
それは、加賀恭一郎シリーズの「どちらかが彼女を殺した」「私が彼を殺した」を思い起こさせるからですね。
どちらも、「真相は本編でははっきり描かれておらず、真相を読者に推理させる小説」でした。これは面白かった…!
今回は「読者に推理させる」趣向はありませんが、タイトルだけでも一筋縄ではいかないミステリだということがわかるので、ワクワクしながら読みました。
物語の舞台はとある閑静な別荘地。
その別荘地では、近隣の別荘の持ち主たちが、毎年バーベキューパーティーを開くというのが恒例になっていました。
そこで起こる連続殺人事件!
参加者15人の内、5人が殺され。1人が負傷。
でも、犯人はすぐにわかります。それは、犯人が別荘地近くのレストランに現れ、自分が犯人であると告白したからです。
でもその犯人は動機を語ろうとしない…。
納得がいかない遺族たちは、この犯行の詳細を明らかにしたいという思いで、殺人が起こった別荘地で検証会を開くことになります。
その検証会に、ひょんなことから加賀恭一郎も参加することとなり…。
冒頭はこんな感じ。
この後はネタバレになるので一切語れませんが、次々と明らかになっていく真実に、ページをめくる手が止まりませんでした。
そしてラストの衝撃…!
ここでタイトルの意味が分かるようになってるところも良かったです!
個人的には、このミステリ、クリスティーのある作品をオマージュしてるように感じました。あの名作をこう料理するか…とちょっとゾクゾクしましたね。
最近の東野圭吾の作品としては一番面白かったかも!
ということで、お気に入り度は88点でした!