2021年総会と一日セミナーご報告(会長の挨拶) | 沖道ヨガ九州のブログ

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ヨガを日本に紹介したレジェンドである沖正弘師の大切な教えを守り、これから現代の生き方をヨガを通して考え実践していく、楽しい会です。

第34回 総会に向けて   沖道ヨガ九州 会長 首藤和好

 

 沖道ヨガ九州の活動は、コロナ禍の影響で長く中断されていましたが、2022年度のスタートを切る総会と一日セミナーを去る11月28日・29日に、大分県湯布院クラブで開催することができました。

約2年振りに懐かしい顔ぶれの会員の皆さまと会って、共に学び語らう機会となりました。

 

 一日セミナーは川崎嘉子、林久義両先生を講師としてお迎えして開催いたしました。川崎先生は整膚術の実技と、沖先生との出会いや三島道場での体験談を語っていただきました。沖先生の厳しさと優しさを実感できるお話しでした。

 

 

 林先生にはこれまで、チベット仏教の考え方と瞑想実習を毎年テーマを絞りながら教えていただきましたが、今回はその集大成のような形でご教授いただきました。特に鈴木大拙先生のご著書「日本的霊性」に端を発して、鈴木先生が禅と浄土真宗を「日本的霊性」とされたのに対して、林先生は古神道、修験道、密教という考え方を新たに提唱されました。瞑想は、アナハタチャクラ(胸、慈悲のチャクラ)とアジナチャクラ(額、智慧のチャクラ)を縦、横、前後のエネルギーの流れを通して、意識し開発する実習を指導していただきました。

 

 

 チベット仏教は密教ですが、沖道ヨガも統一体、統一心、調和息の三密の教えを基本とする密教です。顕教は本や先生の教えをそのまま正しいものとして学ぶ教えですが、密教はそれらを参考にはしますが、最終的には自分の修行と体験を通して体得していく教えです。

 

 沖先生の基本的な教えの中に「一人一宗教」があります。人間は一人一人個性的な違いを持っています。基本的、共通的なものの上に、自分に適したもの、自分に必要なものを見つけ出し、自分にとって正しい考え方、生き方を求めて行くことが大切です。コロナ禍の中で新たなスタートラインに立った今、再度自分の生き方を見つめ直す時だと思います。

 

合掌

            

川崎先生と林先生