大林監督逝く、闘病中にも映画完成 | すい臓ガンで教師しています

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2018年7月にすい臓ガンが見つかりました。2019年3月に14時間あまりの摘出手術成功。再発しないよう抗がん剤治療中。
抗がん剤の副作用やガンについてのあれこれ、日々の思いなど、多くの皆さんと共有できたら、とブログにしています。

前のブログをアップした直後、訃報を知りました。


また、大声で夜中なのに号泣。

大好きな大好きな監督でした。

映画の撮影地を訪ねて、尾道にも行きました。
さびしんぼうの撮影されたお寺の方とは。今も年賀状を送らせていただいてます。

映画の聖地訪問は、大林映画から始まったと言われています。

肺がんで、余命3か月と言われてから、病と闘いながら、映画を完成。

映画を作りながら、最後の講義と題した講演もされていました。

その講義、申し込んで当たり、大阪に行きましたが、ちょうど母の転院で、手続きなどが重なり、電車で向かったのですが、間に合わなかった。


いや、最後の十分なら間に合ったかもしれないのに、あの時、あきらめた自分が悔しい。

当時は、母が大腸がんで入院していました。
私は、症状が出る前で、まだガンにかかっているとは気づかなかった時期でした。



大林監督の映画は、ちょっと見ただけでは理解して貰えない作品もありました。

常に実験的な取り組みを行います、中身が深く、広範囲に拡がっている。

原作をちゃんと読み込んでおかないと、シーンの変化に追いつけない時もあります。

もちろん、普通に見ても面白いと思える作品もたくさん。

さびしんぼうは、ビデオで100回か200回は見ています。
てか、尾道三部作はみんな何度も見ました。

「その日の前に」、主人公の奥さまがガンの話。
原作者の重松清さんを、この映画から知り、大ファンになりました。
(彼の作品には、ガンサバイバーを描いたものがけっこうあります。)

原作を何度も読み返して、そしてビデオも何度も見ました。

原作は短編集なので、その様々なシーンが映画に取り入れられ、見る楽しさが深くなりました。



大林映画で、たくさんの人生を学びました。


監督は私の師匠そのものでした。

車イスに乗り、息を切らしながらも、病と闘い、最後まで映画を作り続けた監督のように、最期まで私も頑張りたい。


ご冥福を祈り、合掌