また、大声で夜中なのに号泣。
大好きな大好きな監督でした。
映画の撮影地を訪ねて、尾道にも行きました。
さびしんぼうの撮影されたお寺の方とは。今も年賀状を送らせていただいてます。
映画の聖地訪問は、大林映画から始まったと言われています。
肺がんで、余命3か月と言われてから、病と闘いながら、映画を完成。
映画を作りながら、最後の講義と題した講演もされていました。
その講義、申し込んで当たり、大阪に行きましたが、ちょうど母の転院で、手続きなどが重なり、電車で向かったのですが、間に合わなかった。
いや、最後の十分なら間に合ったかもしれないのに、あの時、あきらめた自分が悔しい。
当時は、母が大腸がんで入院していました。
私は、症状が出る前で、まだガンにかかっているとは気づかなかった時期でした。
大林監督の映画は、ちょっと見ただけでは理解して貰えない作品もありました。
常に実験的な取り組みを行います、中身が深く、広範囲に拡がっている。
原作をちゃんと読み込んでおかないと、シーンの変化に追いつけない時もあります。
もちろん、普通に見ても面白いと思える作品もたくさん。
さびしんぼうは、ビデオで100回か200回は見ています。
てか、尾道三部作はみんな何度も見ました。
「その日の前に」、主人公の奥さまがガンの話。
原作者の重松清さんを、この映画から知り、大ファンになりました。
(彼の作品には、ガンサバイバーを描いたものがけっこうあります。)
原作を何度も読み返して、そしてビデオも何度も見ました。
原作は短編集なので、その様々なシーンが映画に取り入れられ、見る楽しさが深くなりました。
大林映画で、たくさんの人生を学びました。
監督は私の師匠そのものでした。
車イスに乗り、息を切らしながらも、病と闘い、最後まで映画を作り続けた監督のように、最期まで私も頑張りたい。
ご冥福を祈り、合掌