忘れられない生徒たち、4、二人目のりさ | すい臓ガンで教師しています

すい臓ガンで教師しています

2018年7月にすい臓ガンが見つかりました。2019年3月に14時間あまりの摘出手術成功。再発しないよう抗がん剤治療中。
抗がん剤の副作用やガンについてのあれこれ、日々の思いなど、多くの皆さんと共有できたら、とブログにしています。

りさは高1の時の担任でした。
中学からの仲良し三人組があり、楽しく行動していました。

そのうちの一人が事情で転出してバランスが崩れました。二人組になったら、もう一人が自分でも気づかないうちにりさを攻撃するようになっていました。

お互い、それが気づかない。
人というものは、ある意味おもしろいものです。

簡単に言うと、いじめている者と、いじめられている者の両方が気づかない。

しかし、りさの心はどんどん傷ついていました。

学校に来るのも、辛くなってきていました。

彼女に、2週間の台湾姉妹校との交流会参加を勧めました。
台湾に友人ができ、明るくなって帰ってきました。

順調に学校生活を進めていたのですが、時々、調子が悪くなりました。

そのときに、原因が分かりました。
クラスも離れて、滅多に会わなかった元二人目の相棒。
たまたま校内で会うと、彼女が話しかけてくる、すると気分が悪くなる。

原因が分かって、できるだけ二人が会わないように気をつけました。

ちょうどその時期、私に台湾から講演の養成がありました。
保護者と話し合い、りさも一緒に連れて行くことにしました。

行き帰りは一緒。
現地に着いたら、彼女は友だちになった台湾人の家にホームステイ。

ここ数日で、彼女は元気を取り戻しました。
いまだと、宿泊は別としても、男子教員と女生徒が二人で海外へ、というと問題になるかもしれませんが、あのころは、誰もとがめるひとはいませんでした。

りさは、その後、大学で中国語を学びます、今は台湾系の企業で、中国語を活かして働いています。

明るく、元気で、テキパキと行動するようになりました。

高雄空港の天井