メジャーリーグで連日盛り上がっています。

 

MLBを観始めたのは、トルネードと呼ばれたピッチングフォームが独特だった野茂英雄氏の時代から。

東京でNHKが衛星中継するドジャーズ戦を、毎回どんなに楽しみにした事か。

 

1996年、野茂がノーヒットXノーランを到達した9月17日のナイトゲームを今でも覚えています。

 

アウエイのコロラドで地元ロッキーズの勝敗はもう見えていましたが、たくさんの観客がまだスタジアムに居ました。

 

負け試合のホームでありながらも彼らは残って、対戦側のひとりの選手が類い稀な記録に挑む瞬間に立ち会い、見守っている。

 

淡々とした感じに見える緊張したゲームが進んでいき、いよいよ記録が達成された時に、スタジアムは総立ちで野茂を祝福しました。普段無愛想なご当人も嬉しそうで。

かっこ良かった、ものすごく。

そしてまた、ボールゲームというメディアを通してそこに集い、同じ時間と経験を共有する人達が創りあげてゆく状況空間が印象的だったのです。

 

アメリカという国の、何か独特な情の深さのようなもの、とその時は感じました。

 

立場が違っていても、誰かが何か見せるもの、もしくは語りたいものがあり、それを表現しようとしているならば、それに目を向けるというような姿勢。

 

そのリスペクトとシェアの精神に勇気づけられ、それから3年後のクリスマスに私はNYに着きました。

 

私にとって野茂英雄は、本田宗一郎を筆頭に尊敬して止まない、日本のかっこいいおっちゃん達の1人。

 

その後NOMOが2008年7月17日に引退したのは、アメリカにいた時でした。おそらく大きな話題にはなっていなかったと思いますが、彼は玄人受けしたボールプレイヤーだった、という内容の野球評論記事を、何かで読んだのです。

 

今は彼とは全く違うキャラクターの、大谷翔平がたくさんのボールファンを巻き込んで騒がしい毎日。

 

野茂とは違う、野球愛とパッションをめいっぱい表現する彼を見ているのもとても楽しいです。

 

その喜びや感情を自分のもののように受け止め楽しんでいる、ファンや記者、その他のボールゲームを囲むたくさんの人たち。

 

まさにあの時のコロラドの観客たちと同じだなと感じます。

 

 

 

 

ところで上の写真はNYで最初に住んだブルックリンのシェアハウスから近い公園で見かけた、スルスルと木に登るワンコです。

野球好きな飼い主といつも一緒にプレイするのが好きで、ある時試合中にバッターが打った球が木の枝に引っかかったのを取ろうとしたのだそう。


それががきっかけで木に登るようになった、と横で煽る飼い主に写真を撮らせてもらいました。
 

 

 

 

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