最近のベジ食環境の充実度がすごいです。
と、前回の投稿でも書きましたが、
スーパーでヴィーガンチーズが手に入るし、ネットで全国規模の有機野菜が買える、またいろんな国の様々な種類のプラントベースミルクが買える。
横浜中華街にしかなかったベジタリアン向け調味料が、アメ横に行かないと買えなかった生のパンダンリーフなどが、オーガニックのジャックフルーツが手に入る。
もはや地産地消の食生活ではなくなっている、とも言えますが。
思わず買ってしまったボンカレーベジ。
私が採食に興味を持ちだしたのは15年以上前、NYに住んでいた頃です。
いろんなことが統合的に作用したんだと思いますが、一番の理由は地元で手に入るとても美味しいオーガニックの食材、豊富な野菜の数々でした。
見たことのない野菜もたくさんあったけど、日本でもなじみの人参が人参の味がして、トマトはトマトの味がする。
野菜だけでつくる、ブロスを入れないスープがとても美味しくできました。
その頃はアメリカで、というかNYで?でしょうか、マクロビオティックが流行っていました。
MADONNAが実践者として有名ですね。
レストランでは70年代から営業している老舗SOUENがあり、Jivamuktiのクラス後にヨギーたちが集まっていました。
私はその頃実践していたわけではありませんが、なんちゃってマクロビベジタリアンはしていて、アメリカのマクロビオティック推進団体だったKushiからカリフォルニア産オーガニックの玄米を買っていました。
一番短い、ショート・グレインを頼むのですが、それでも大粒で、日本米よりかなり大きい印象でした。
炊くと蟹穴がいっぱいできて、嬉しかった(笑)。
味もとても美味しかったです。
しかしあの頃は炊く前に浸水していなかった。今より消化力が高かったんだろうか。
咬みごたえがあるので、お茶碗一杯でお腹がいっぱいになりますが、これを普段食べてると面白いことが起こります。
たまに白米を食べると、母親がケアパックに入れてくれる日本産の美味しいの、をですが、「まるでケ~キ。」、みたいに感じるんです。
そうか、白米ってこういう味なんだ。
甘くて、まるでお菓子のような、
デカダントで、ものすごい幸福感を与える味なんだな。
と、いった感じ。
もちろんカリフォルニア米は美味しかったし、炊きあがった時の米が立ち上がった様子もそうですが、噛んでいると、生きている食物を食べている、といった感覚があります。
まったく違うものなのですが、日本米の白米は、そのある種の芸術性に驚きました。
今白米を食べてもスイーツのようだとは感じません。
あの頃の不思議な感覚を、ふと思い出しました。
ところで一度も入らなかったSOUENですが、帰国後の沖縄で、そこでアルバイトしていたローフード+オーガニック食材専門店LLMPの芳子ちゃんと出会ったのは、不思議な縁を感じます。
オキシャンティのサイトHPはこちらから。