Invisibility、見えないものに惹かれます。
少しニュアンスは異なりますが、最近「腸内フローラ」の本を読んで、また強く思っています。

見えないからといって存在していないわけではない。私にとってのそれをとても解りやすく説明してくれるのが、スーパープラネタリウムの制作者、大平貴之氏のメガスター制作のエピソードです。以前のエントリはこちら

最初のメガスターは、人間が肉眼で見ることが可能な六等星までの9000個程度を超えた、十一等星まで、150万個の恒星数を投影しました。
見えてはいないけれども存在している、それが大平貴之氏のシンプルな理由です。

その結果は彼の考えどおり、見えなくともそれぞれが集まることによって現れてくる、存在感や質感のようなものを表現し、メガスターの上映は総立ちの絶賛を受けました。

私たちは昔から"気配"を感じてきました。それは異人たちや神の気配、宇宙の流れであったり、またはもっと身近な、同じ地球上の他の生命体のものであったり。
アニミズム、全てのものに命が宿るという信仰を持つ民族たちは特に、そういった感覚を受けとるのが得意なのかも知れません。

というかむしろ、受け取らざるをえないのでしょうか。

こちらは、動物や昆虫たちが見ている世界をバーチャルリアリティで疑似体験できるVRプロジェクト、「In The Eyes of the Animals」。
イギリス、グリゼデールの森の中で、人間には見えない森の様子をバーチャル体験するインスタレーションです。


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photos from CREATIVE APPLICATIONS NETWORK
In the Eyes of the Animals article.

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モノクロに近い色合いの視界を見ている犬、視野角が広い複眼を持つトンボ、人間の8倍の視力を持つ猛禽類など、人以外の生き物から見た世界は、私たちのそれとはまったく異なります。

人間の見ているもの、私たちの視野だけがこの世界ではない、と教えてくれるこのプロジェクト。3Dレーザースキャナーで撮影された超高解像度画像を、肉眼で感知できるレベルに下げて物語的なビデオに編集しています。

森の中で観てみたいですね。












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