東日本大震災の11日は、「祈りの太陽礼拝108回」を一人で行いました。

以前、目にした震災のビデオがあります。その時私はかなり感情が揺さぶられ、最後まで観なかったのだと思います。というのは、改めて観るとラストシーンの記憶がなかったからです。今回最後まで観ました。

使われている音楽が多少効果を演出し過ぎている気もしますが、あれだけ悲惨だった震災を再認識するにはよいビデオだと思います。

震災直後に、北野武がこんなことを言っていたそうです。


こんな時に着ぐるみ着てバカはやれない。とてもじゃないけど笑えない。よく「被災地にも笑いを」なんて言うヤツがいるけれど、今まさに苦しみの渦中にいる人を笑いで励まそうなんてのは戯言に過ぎない。
しっかりメシが食えて、安らかに眠れる場所があって、人間は初めて心から笑えるんだ。悲しいけど、目の前に死がちらついている時には、芸術や演芸なんてのはどうでもいいんだよ。

テレビや新聞でも、見出しになるのは死者や行方不明者の数ばかり。8万人以上が死んだ四川地震に比べればマシだったのか、とか数字でしか考えられなくなってくる。
それは死者への冒涜だ。

そうではなくて、そこには
「一人が死んだ事件が2万件あった」
ということなんだ。

2万通りの死に、それぞれ身を引き裂かれる思いをしている人たちがいて、その悲しみに今も耐えているんだから。
  

たけしは大好きなので、全くその通りだと言いたいところですが、前半の"目の前に死がちらついている時には、芸術や演芸なんてのはどうでもいいんだ"、の部分へは別の見方も持っています。しかしおおよそは、強く同じ思い。

ひとつの死が2万件あった。心から、ご冥福をお祈りします。
そして未だにご難儀にあわれている方々に、心よりお見舞い申し上げます。

張り付けたビデオには、亡くなった方たちの遺体などの映像もあります。その全てにリスペクトを感じる編集であるとは思いますが、閲覧される前にご承知してからご覧ください。







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