OIST(沖縄科学技術大学院大学)に初めて入りました。こんな事でもなかったら、沖縄滞在中に行ったかどうかも解りませんが、大嶺實清氏の「無垢の造形展」が開催中なのです。詳細は大学のサイトから


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正面玄関から入り、各階へ渡る通路。ブラウジングができる左右の壁は、
インタラクティブな遊びが溢れるウエルカム・ボードになっています。



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お洒落なボタンと、海を臨む外設置のエレベーター。海からは高台なのでできる設計ですね。



沖縄科学技術大学院大学は私立ですが、小泉政権時代に予算が確保されて設立以降、国から毎年多額の補助金が出ている大学です。博士号習得を目指す学生約40名に対して、その研究をサポートする研究員が恐らく3倍近い環境。授業は英語で行われ、現在日本人の学生は15人と聞きました。



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会場は、海を臨む贅沢なスペース。普段は大学のカフェ??



實清先生は私にとって、沖縄で暮らし、だからこそ出会えたかけがえのない人々のお一人で、その作品はもちろんのこと、お人柄をとてもお慕いしています。初めてお話したのが2年前、その時からずっと変わらず、お会いすると嬉しそうなお顔をしてくださるのがまた嬉しく、今日もギャラリーにいらっしゃるとは知らずに、お会いできたのが幸いでした。

みなさま、もう行かれましたか?うちなんちゅなら、なおさら、この展覧会は外せませんよ。


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この沖縄の激情。ですが攻撃性はいっさい無く、そこに坐して抗いがたい、圧倒的な美。

こころが、震えます。


屋我地島生まれの實清先生は、その小さな島が如何にその規模で生態系が完成していて、豊かであったのか、よく話してくれます。水田があって、そこで暮らす生き物がいて、雨風(台風ですら)によってその生命の豊潤さが海に流され、魚のえさになる。実りの鮮やかな海だったそうです。
それが国と経済を促進する沖縄県の方針により、田畑を潰して根こそぎ糖きび畑にしてしまい、そして海が死んでしまった。解りやすい話ですね。ありきたりな言い方ですが、人間って何て馬鹿なんだろうと思いました。


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實清先生の作品は、私が愛する川久保玲氏の感性とシンクロします。


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先週パートナーのお友達夫婦がいらしていて、實清先生のアトリエに行きました。その2人はごく自然な服装、逆を言うといかにもというような自然派な服装で もなく、ワンノブゼム、全く集団に埋没するような装いだったにも関わらず、先生は「デザイナーなの?」と聞かれていました。


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沖縄に来てサーダカな人、サイキックによく出会いますが、彼らはただ自然と共に生きている、實清先生のような人たちなのだろうなと感じます。
私の周りの多くの人たちがそうあるように。



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