私にはタイワニーズの親友がいます。彼はNYに住んでいて2年前に結婚しましたが、その時は彼のアッシャーとして、付き添いました(結婚式の様子はこちら)。

今台湾では、馬英九政権が中国と結んだサービス貿易協定を巡って反発が広がり、与党・国民党が協定の審査通過を強行採決したことに抗議する学生たちが、立法院の議場を占拠するなどして抗議を続けています(一連の流れは日経新聞のウェブ版で)。

NYに留学しているタイワニーズの多くは、「絶対に帰らない」という強い意志の元に行動し、それゆえ優秀な学生たちも多いのです。私の親友も、修士の卒業制作で学生部門のアカデミー賞を受賞しました。一人っ子ですが、渡米する折に両親から、台湾には戻るな、と言われたそうです。

それほどに不安定な、台湾という国ですが、外には出ずにその状況下で生きている人たちももちろん居るわけです。先ごろこちらの国でも、自民党による強行採決がありました。Facebookなどでも反対表明がたくさん見られましたが、採決が実行された後は、その話題に関してのコメントやポストはほとんど無くなりました。ましてや学生たちによる大きな抗議行動など、想像もできない最近の日本です。

YouTubeにアップされたこのビデオは、抗議活動に参加している女子学生のものです。彼女は日本語で、自分たちの民主主義を守るために行動している、と訴えています。日本語で話すという事は、私たち日本人に助けを求めている、という事になります。

この台湾での抗議行動は、昨日の馬英九総統の会見後、さらに混乱を増しています。ですが、日本のメディアがほとんど報道していないのは少し不思議な気がします。

国会議事堂占拠が民主主義的なやり方か、という正統派のご意見もあるでしょうが、そこには自分の国、そして自分の未来を守ろうとする学生たちがいます。年が近い者たちが集い、共有する理想に向かって行動を共にすることは、とても高揚することでしょう。かつて日本であった安保闘争や、学生運動などもそうだったと思います。

その後日本がどのようになったのか、それを台湾の将来に重ねて考えるのは、無意味なことです。起こってもいないことを心配してもしょうがない。ヨーガではそのように考えます。

未だかつてない困難な時ではあるけれど、この時代に生まれ、ここにいられる自分たちは幸せだと,、彼女は語っています。その言葉を聞くと、この国の将来は大丈夫なのではないだろうか、と思うのです。国や社会、そして個人の幸せを真剣に考える、若者たちがいる。

それは素敵なことです。













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