40年振りの大雪の東京で、リザ・ロウイッツ先生のリストラティブ指導者トレーニングを修了してきました。

滞在中は家族や友人たちとの特別な時間、そしてヨーガ三昧と、濃くて実りの多い5日間でした。

 

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リザ先生のスタジオ、Sun & Moon Yoga がある五反田の歩道。
この日は2時間繰り上げで早く終わりましたが、
何時間もかかって帰宅した参加者も結構いました。
私は実家に戻らずに、前の晩に予約した五反田のホテルに宿泊。
どこも満室でしたが、ラッキーにもひとつ見つかりました。

 


今回の研修のもうひとつの目的は、ウパニシャッド、「師匠の近くに座る」事です。

 

私は昨年、ハタヨガとアーサナを重要視しないヴェーダーンタのスクールに通い、困惑と混乱した一年を送りました。学びもたくさんありましたが、この世の事柄の成り立ちである引力と斥力のバランスが崩れ、こころは斥力に支配されていることが少なくありませんでした。
TT滞在中、唯一トレーニングのない月曜日に師匠の綿本彰先生のクラスが二つあり、開始の1時間前から入れるスタジオに駆けつけようと決めていたのです。

この二つの目的、リストラティブ指導者トレーニングと私のウパニシャッドは、不思議な共鳴を奏でながら関わり合っていました。

 

TTの初日、リザ先生が最初に誘導した瞑想は、師に捧げるものです。「自分を導き、心から信頼する師がいれば、その人が目の前に座っているのをイメージします」、という具合に始まり、共にいてくれることに感謝をしていきます。

師匠を思い浮かべ、自分にそのような師がいて幸せだという思いが、沸き起こっていきました。

 

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綿スタの看板も粉雪に埋まっていました。

この日は園田先生の「スロー・セラピー YOGA」を受けに。
まるで妖怪学校にいるような気分になる、

好きな先生のお一人。



午前中の「瞑想ラージャ」開始前、師匠に近い位置にマットを引いて座りました。暖かい笑顔で迎えてくださいます。

合掌して無言でご挨拶をし、瞑想を始めると、静かに澄み渡っていく感覚。そして、師匠がいるのだから、大丈夫だ。師匠が何でも解決してくれるんだ、という思いが浮かんできました。

説法は、「真我」。"わたし"と認識するものから離れ、大きな清流となる。一度それを経験すると、その爽快感に圧倒され、しがみついている"わたし"から少しづつ離れていける。私自身は濁流の中にたまに清流がちろちろっと流れる状態ですがね、といつものご謙遜とユーモアも。


その後の「パワー上級」では、雪だるま式の怒涛のシーケンスの中で、無心に近づくために自分を追い込んでいく、との言葉を何度も聞きました。

そうして軽くなり、開放していけ。自分を自由にしてあげるのだ。思いも、想いも、重いも、全部棄ててしまうんだ、と考えていると、絶妙のタイミングで、行為そのものへの執着に囚われないように、といった意味の声かけが入る。

 

おそらくあの場に居たみんなが、それぞれ感じただろうけれど、心を見透かされているような誘導でした。

シャバーサナでは、スタジオのあちらこちらで、時間をおいてティンシャが鳴ります。私の顔の上でも鳴った時、師匠の愛情が胸にしみこみ、やはり涙が込み上げてきました。ふわ~っと楽になっていく感覚。深い感謝の念が湧いていく。


その後ラウンジで、ちょっと独り占めの感がありましたが、私の方をしっかり向いて話を聞いてくださいました。いろいろなこころのノイズが、多少なりとも整理され、片づけられていったと思います。

その次の日はTT最終日。リザ先生が最後の講義で話したのは、前日の師匠のものと同じでした。

 

ここには2つの現実があり、ひとつは「自分」というもの、または自分だと思っているもの。そしてもうひとつはユニバーサル・リアリティー、もっと高い次元の大いなるもの。

小さな自分に留まらずに瞑想する心の置き所を決め、大きな愛を持ってその高い次元の意識と繋がるのが、ヨガなのです。

その後は再び、師に捧げる瞑想を行いました。心から信頼する、師がいる有り難さ。最初の瞑想よりも強く、強く実感しました。師匠に出会えて良かった。そしてリザ先生にも。

愛に溢れる哲学とその姿勢は噂どおりで、リザ先生独特のものだと感じました。大雪の日には、もし帰れない人がいたら家に来てください、と参加者全員に電話番号を渡す人です。

 

一人妊婦さんがいましたが、彼女に危険が無いかよく見ていたし、最後の評価では、私たち18人の参加者全員のキャラクターをしっかり把握しているのが感じられました。4日間、愛を持って、関心を持って接してくれたからだと思います。

 

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修了証書といっしょにいただいた、2冊の本。

チベット瞑想入門はオキシャンティの図書棚にもありますが、

訳したのはリザ先生の旦那様だと知りました。
上のヨガポエムは、その旦那様の監修で、

リザ先生が日本語で書いた詩集。
私を含め、遠方から来た参加者たちに

特別にプレゼントされました。



今回の東京滞在中の、大きなシンクロニシティ。

 

全ては繋がっていて、起こることには意味がある、という教えの実体験でありました。

 

師匠がこの週を最後にインドへ、ひと月ほど留守をするのも知らなかったので、リザ先生との出会いのこのタイミングでウパニシャッドできたのは、とても幸運だったと思っています。

明日からは京都に行きます。キャシー・ルイーズ先生のアジャストメント集中講座。また新たな学びにワクワクしながら、雪で飛行に支障が無いよう祈りつつ、静かな夜を過ごしております。

シャンティ


 

 

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