太陽礼拝マントラ、最後の2つ。
前半と同じポーズでも、全く意味が違うのが興味深い。ひとつの言葉でも様々な意味を持つサンスクリット語のように、インドの精神文化の多面性、物事を別の角度からみてゆく哲学を感じます。


11.月のポーズ/ハスタ・ウッターナ・アーサナ、チャンドラ

女神ラクシュミーに捧げる祭典ディーワーリーが行われる、収穫の季節がきました。胸を開いて天を仰ぎ、実りの喜びを表現するハスタ・ウッターナ・アーサナ。
マントラは、Om Arkaya namah オーム アルカーヤ ナマハ、活気溢れるものに礼拝。


12.山のポーズ/タダーサナ、サマスティティ

一年の終わり。太陽は活力を使い果たし、冷たい空気があたりを覆い始め、人々を凍えさせる。冬が到来し、太陽の死、そして再生に向かいます。静かに動かない、山のポーズ。
マントラは、Om Bhaskaraya namah オーム バスカラーヤ ナマハ、解脱へと導くものに礼拝。


これで一年を一周し、新たな太陽が生まれる冬至に至ります。



スリアと音が似ているスリヤイ・ナマハ。創造性への敬意のマントラです。ナマハは一つになるという意味もあり、この美しいマントラを聞いていると、自己の創造性の広がりの中に身を置いているような気持ちになります。




さて、明日の「太陽礼拝108回」はオキシャンティで14時から。ほぼ満席ですが、あと2マット分のスペースは何とかご用意できます。




一日一回、一円の盲導犬支援のクリック募金、こちらからお願いします。