昨年11月3日、ワシントン州で興味深い投票がありました。I-255/GMO(遺伝子組み換え)表示を義務づけるか否か、というものです。日本は相当な大豆消費をしていますが、納豆、醤油、味噌など多くの食品において、遺伝子組み換え表示は徹底していますね。
当然アメリカ国民も、GMOラベリングには賛成だろうと思いますが、これが却下になったのです。この投票より先に、健康にはうるさいカリフォルニア州でも同じ投票がありましたが、そこでも結果は同じでした。

何故なのか。まずこの投票は住民投票ではなく、議会レベルの投票です。という事は政治的な力関係がかなり影響するということで、モンサントやフィリップモリスなど、巨大な食品関連会社を巻き込む、パワーゲームが展開されています。


 

I-522Poster

 


GMOラベリング拒否を表明しているブランド(左側)と受け入れ表明しているブランド(右側)。
デルモントやウェルチなど、日本でもおなじみの名前が並んでいます。



肉食、草食、どちらであろうともよろしいですし、有機、非有機、ジャンクを食そうと添加物が入ったものを選ぼうと、全てそれぞれの選択でリスペクトされるべきですが、自分が何を食べているのか、は知りたいです。遺伝子組み換え表示があれば、それを選ぶか選ばないかは個々人の問題。ですから情報は提示されて欲しい。

日本でもこういった食品の矛盾は少なくないようです。「国産」と銘打つ食品パッケージ。まるで国産であれば、安全性のレベルが高いような印象を受けます。全てがそうではないのですが。。。

先月2月台湾で、輸入された日本産みかんから、メチダチオンという農薬が多量に検出され、廃棄処分されました。この農薬は2004年にEUで使用を中止されていますが、日本では、台湾の5倍、EUの250倍という甘い基準を放置しています。製造元のスイスのシンジェンタ社が2011年に製造中止したのち、日本国内だけはJAが権利を買い取って農家に提供し続けているのです。

JA側の主張もあるでしょう。
日本のかんきつ類などの果樹栽培や茶栽培でのカイガラムシ防除には必須だ、との声もあります。(参考URL: http://www.mynewsjapan.com/reports/2001

そういったことを含めて情報を手に入れ、そして選ぶための参考にしたいのです。自分の口に、何を入れるのか。それは連鎖的、統合的に食を考えることにも繋がります。

人の幸せを考えている企業も、団体もある。それも選択の基準です。私はそういった環境に身を置きたい。デトロイトの土を肥沃にし、地元で美味しい野菜を作ろうとその土を売る「Detroit Dirt」という団体があります。
 
その代表である圧倒的な魅力の持ち主であるPasho Murray氏、フォードのCMに出ています。荒野のような風景の、積まれた泥の合間に立つDetroit Dirt代表、Pasho Murrayの強さと美しさに心が躍ります。

 





 
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