兵庫県にある医療機器製造販売業のベンチャー企業「ライトニックス」が痛くない注射を開発し、販売しています。痛くないって、どうしてなのか?というのは、何と蚊に刺されても気がつかない(痛くない)ことに着目し、その針のように波打たせ、皮膚との摩擦を少なくしたのだそうです。いやいや、沖縄の蚊は刺されると痛い!という意見もありますが。

しかしこれは凄いですね。注射は誰もが嫌だと思います。たまの採血なら大したことはありませんが、1日に複数回血糖値を測る人たちなどは辛いですよね。子供時代に点滴を繰り返し受けた時期があり、血管が細いためなかなか入らず痛い思いをしました。刺す場所がなくなって足の甲に針を入れられた事もあります。血管注射の失敗にも何度も遭遇しました。私の経験から、失礼を承知で申しますが、医療従事者の中で医師は注射が不得手な方が多くありませんか?左前腕が紫色にぶっくりと膨れ上がったこともあります。

以前入院していた折り、手術前から入れて術後の点滴などにも使用していた針穴から内出血が広がってしまい、場所を変えて刺しなおしをしなくてはならなくなりました。その日は信頼する主治医がお休みで、刺しなおしには先輩の外科医が病室にみえました。豪快で信頼の厚い、人気者の先生でしたが、以前あまりにそういった経験が多かったので「先生、注射お上手ですか?大丈夫ですか??」と迫ってしまいました。「俺にプレッシャーをかけたな!」と苦笑いされていましたが。

蚊に刺されるのは嫌ですが、向こうも生き物なんだし少し血を分けてもいいとは思うけれど、刺された後の痒み(沖縄の蚊の場合は痛みに近い痒みです)、悪いときには跡が残ってしまうくらいのものすごい腫れ、などが本当に嫌です。もう少しお手柔らかにしてくれたら共存もあり得るかも知れませんが、彼らに対して殺生を避けることはできません。と思っていたら、このような共生の道があったとは。

以前も蚊に関して、ふ~んと思ったことがありました。「Microcosmos」というフランスの素晴らしいドキュメンタリー映画のラストシーンは、明け方水面から顔を出して生まれてくる蚊の様子を捉えたものです。そのまるでドラッグ・クイーンのような、神々しいともいえるショットはとても印象的で、飛び立つ瞬間の例のいやぁなプンッという羽音もとても効果的です。

虫の苦手な方はダメかもしれません。再生前にご覚悟を。







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