2013年度「新聞広告クリエーティブコンテスト」、今回は"しあわせ"がテーマの最優秀賞受賞作品です。タイトルは「めでたし、めでたし?」。コンテストの概要、その他の受賞作品はこちらからご覧になれます。


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「新聞広告クリエーティブコンテスト」のサイト(http://www.pressnet.or.jp/adarc/adc/2013.html)から。



昔話やわらべ歌、童話にはシュールな表現や残酷な展開がたくさんあります。グリム童話がその代表的な例ですが、日本の勧善懲悪のお話も、悪もの側が酷くひどい目にあっているのが少なくありません。
ポスターは、桃太郎に退治された赤鬼の子供の気持ちです。以前書いた、「赤ちゃんは親(母親?)を選んで生まれてくる」という絵本のことを思い出しました。素敵な言葉ではあるけれど、子供ができない人にとっては残酷な言葉にもなる、この作品もそれを語っています。


ある視点から見える風景にばかり囚われてはいけない、と解っているけれど、それを考える暇もないくらいにどっぷりと、一方的な視野の中に浸かってしまっている事もある。そんな時は、自分が信じる以外の話は耳触りが悪く、素直に頭に入ってきません。

好きな言葉があります。

「ローズマリーの赤ちゃん」や「ゴッドファーザー」などのヒット作品を手掛けた、ハリウッドの革新的なプロデューサーであるロバート・エヴァンス氏。彼のドキュメンタリー映画、THE KID STAYS IN THE PICTURE の冒頭でナレーションを務める本人がいう言葉です。

“There are three sides to every story: yours, mine, and the truth.
  No one is lying. Memories shared serve each differently.”


全てのお話には3つある。向こうの話、こちらの話、そして真相だ。
誰も嘘をついていない。共有した思い出は、それぞれが違ったように扱う。
(ナミ訳)

「Your story, My story and the Truth /あなたの話、私の話、そして真実」の真理は、心に響きました。それから個人的な相談事を聞く時には、常にこの引用句が頭に浮かびます。そして自分が感情的に支配された時にも、思い出したい言葉です。

最初に誰が言ったのかを調べてみると、ボストンのファンク・メタルバンドのExtreamではないかとあちこちで回答していました。III Sides to Every Story というアルバムを出しています。聴いてみたらかなり良いです(笑)!

THE KID STAYS IN THE PICTURE は、邦題「くたばれ! ハリウッド」でDVDが出ていました。動画ではなく、全編2Dのグラフィックで綴られるユニークな作品です。






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