昨日の夜から荒れ出した台風、今朝も雨が降り続いています。スタジオはオープンしていますが、クラスにいらっしゃる方は充分にお気をつけください。

私のパートナーは主に海でウインドして遊んでいるのですが、物書きでもあります。いろいろインスパイアされた物事を長年書き留めてきた手帳が何冊もあります。先日ワインを呑んでいましたら、インドの王子が魔物の問いに答えるすごい問答があるんだ、と言います。書き留めてあるはずだ、と手帳を探し出して見せてくれました。ヨーガとは何か、を語る「バガヴァット・ギーター」が入っているインドの聖典、「マハーバーラタ」の中のお話でした。

主人公の王子ユディシュティラと池の主であるヤシャ(夜叉)の問答です。すごく詩的で創造的なので感動しました。彼が書き留めてあったのは要約したエッセンスで、どうやらピーター・ブルック氏が監督 した9時間の演劇の台詞だったらしいということが解りました。テレビ放映された時に書き留めておいたようです。


「風より速いものは?」 『思考』

「全てを覆うものは?」 『暗闇』

「死者と生者とどちらが多いか?」 『生者』

「空間のたとえを示せ」 『合掌』

「悲しみとは何か?」 『無知』

「毒とは?」 『欲望』

「間違いとは?」 『勝利』

「世界の根本とは?」 『愛』

「お前の反対のものは何か?」 『私自身』

「狂気とは?」 『忘れられた道』

「昼と夜とではどちらが先か?」
『ただ一度だけだが、昼である』

「反抗とは、なぜ反抗するのか?」 
『美のためであり、生死を問わず』

「人が避けえないものは何か?」 『幸福』

「この世で一番すばらしいものは?」
『日々死が襲ってくるのに、不死のように生きる。
それはすばらしいことだ』


OkiShanti 沖縄、ヨーガ。-blueWater

大好きなやんばるの森、大湿帯の河。


この時間と空間を越えた場所に連れて行ってくれるような言葉の建築。まるでその場に自分も存在しているかのような素晴らしい空間が感じられます。

その原文を読みたいと思ってリサーチを開始。ピーター・ブルック監督の映画に編集された「マハーバーラタ」の全台詞を読めるサイト など見つけましたが気が遠くなり、TT同期の才媛、Yumiちゃんの力もお借りしていろいろと調べましたら「マハーバーラタ」の第3巻に収録されているようです。まずは英語訳文はウェブ上で探すことができました。「マハーバーラタ」は全18巻の大叙事詩。6巻目の「バガヴァット・ギータ」だけでも難解ですが、こうやって少しづつ出会いながら読んで行きたいと思います。




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