さて、前回のウェディングレポートの続きです。

ブルックリンでここ数年お洒落で住みやすいエリアになってきている、Carroll Gardens。日本人のガールフレンド、夏が旦那様と暮らしているのもここで、NYに着いて最初に滞在させてもらった彼らのアパートから数ブロック歩いた所に結婚式場となったThe Green Building はありました。

greenBuilding


Kun-IとWendyはこのウェディングのために実に半年以上の時間をかけ、お金も労力もたくさん使ったようですが、それに見合った思いと心のこもった、オリジナルな素晴らしい結婚式でした。マンキーとラビットのキャラクターに扮した二人は会場のデコレーションやアメニティーを始めとしてウェディング・ケーキに至るまであちらこちらをキャラクターで埋め尽くし、ガミーベアやたくさんのトイなどふたりの好きな世界でユーモアたっぷりに演出していました。


gummyBears

ガミーベアのベンダーマシーンにパントンカラーチップのメッセージカード。

アイディア溢れるふたりの世界。

pantoneCards


The Green Buildingは基本的にはウェアハウスで使用する側が好きな空間を作れるようになっていますが、メイクルームやエントランスの小部屋などに置かれた調度品はヴィンテージの趣味の良いものばかり。さりげなく壁に掛かっている鏡は16世紀のおそらくはレプリカなどもあり、とても素敵な空間です。まずエントランスから入るとリセプションデスクの上の楽しいものたちがお出迎え。コンセプトであるガミーベアのベンダーマシーン(もちろん本物が出てきます)。


lables

来賓のテーブル番号が示されたラベル。
マンキー側のアッシャーである私はStaffの称号です。


maSeat


私のシート。Kun-Iが3Dアニメーションで作った
マンキーとラビットのキャラクターのポラロイドに来賓の名前が書いてあります。


tables

piggy


壁の左側にはプロジェクションスペースが設けられ、モーショングラフィックス・デザイナーであるKun-I制作のムービーが上映されました。ディナーテーブルのあちこちには二人の好きなトイが置かれています。プロジェクションの下にはカップルのキュートな写真たちが飾られていました。


screenPhotos

bar

streetView


天窓からバーカウンターに並べられたグラスに落ちる光が美しい。右側奥でコンピュータに向かっているのはDJ。2人はパーティーでかかる全ての音楽を選んで渡しました。会場は元々ウェアハウスのために建物の横が大きく開けられるようになっていて、これを利用したサプライズが後に待っていました。


私たちスタッフはまずゲストが到着する前に衣装に着替え、式のリハーサル、写真撮影などを行ないました。普段は雑誌や広告をしているプロのメイクアップアーティストが来ていて、お化粧してもらいました!最後にメイクアップしたのはBramのフィルムに出演した時で、10年くらい前です。そして生れて初めてネイルサロン体験、誰かにあんなに丁寧に足を洗っていただいたのは初めです。ありがとうございました。

Arther


私はKun-I、新郎側のアッシャーですが、新婦側にもひとり男性が居て、彼が私のエスコーターです。いよいよ本番前、レディースはブーケ、ガイズは胸に花をつけて帽子を被ります。実はサイズが小さくて頭がはちきれそうなBramはすこーしご機嫌斜めでした。

Bram

do


誓いのセレモニー。スタッフは両側で見守ります。私は右側の3人の真ん中。

kiss



セレモニーが終了して写真撮影のために外に出ました。
大仕事が終わってみんなに微笑みが。新郎新婦それぞれのスタッフは今日会ったばかりでしたが、
友人達のような思いが生れていました。

walking

カクテルパーティーの間、Kun-Iの友人のモダンジャズのバンドの演奏が続きます。素晴らしい演奏だった。

band


ポラロイド写真を撮れるブースがあり、いったい何枚プリントできるのか聞きましたら、パーティーが続く限り、とのこと。黒板をバックにいろいろとメッセージを書き換えながら、みんなが写真を撮っていきます。

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ディナーが終わった頃、デザートとして登場したのは、ウェアハウスに横付けしたアイスクリーム・トラックでした。このトラックはブルックリンとマンハッタンに一台づつしかないようですが、オーガニックのハーブアイスクリーム。私がNYに居た頃にはありませんでした。幸せの味、とても美味しかったです。

track

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アイスクリームを注文するのに並ぶ人々。私もダーリンBramと並んでます。


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bram


みんなアイスクリームを手に入れて日が落ちた頃、ケーキカットとなりました。その後はダンスパーティー。サンバ、チャチャチャ、ダンスのプライベート・レッスンを受けていたKun-Iは素晴らしいリードでWendyと踊っていました。

隅々まで心づくしをされたウェディングパーティー。その一部に選ばれたことをとても嬉しく思いました。私も長い間大切にしていることがあります。子供の頃から好きなことも。そんな永い友人たちを、自分は大切にしているだろうかと考えました。Kun-IとWendyの、自分たちの世界を大切に、いとおしく想う生きる姿勢は素敵です。私はそれほど自分を大事にしているだろうかと、想いを馳せた1日になりました。

track


ウェディングの次の日、マンハッタンのユニオン・スクエア近くにかのアイスクリーム・トラックが止まっていました。なんだかとってもハッピーな気分になりましたね。



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85歳の思考脳を持つBramと12歳の少年Nicoは仲良く仕事をこなしていました。。