満月です。去年3月の満月は20日、20年ぶりのスーパー・フルムーンでした。1日遅れですが、昨年のスタジオから見えたスーパー・フルムーンはこちら から。

満月はルナティックという言葉や狼男など、狂気と結び付けられる面もありますが、周りはどんなご様子でしょうか?
沖縄に来てからあまり通りを歩くことがないのですけれど、NYに住んでいた頃は満月の夜に動物的な反応をする人たちを見かけることが少なくありませんでした。救急車のサイレンの音も普段より増し、合法的に暴れる、というのでしょうか、道で雄叫びを上げておられる方々などがいて、「あそか、フルムーンなのね」と夜空を見上げて確認かつ納得していました。

OkiShanti 沖縄、ヨーガ。-nyFullMoon

グリニッジ・ヴィレッジの通りから見えた巨大な満月。写真からはよく解りませんが、もの凄く大きかったです。


満月は太陽と月が地球を挟んで反対側にあり、地球は両端からそれぞれの引力に引っ張られているわけですが、アクティブになり、攻撃的にもなるというのは満月に交感神経を刺激する何かの効果でもあるんでしょうか。

仏陀は満月の夜に菩提樹の木の下で悟りを開いたといわれますが、仏教ではよく月が悟りの表現として使われているようです。道元禅師は悟りは水面に移る月のようなものだと言いました。小さな水たまりにも草露にも、一滴の水にさえ映る月のように、悟りは人を分けることはしない。
怪しい行動や状況を表現するのに月を使う言葉がある西洋と比べて、東洋の方が月に対して慈しみ深い表現が多いように思います。

オキシャンティのパワーヨガのベースのひとつになっているアシュタンガ・ヴィンヤサヨガでは、ムーンディと呼ぶ新月・満月の練習を奨励していません。ちょっとここで復習しておきます。
水の性質を持つ地球上の生き物は全て、月の満ちかけの影響を受けます。満月は上昇と拡散のエネルギーが満ちるために活発に、感情的にもなりやすく、そのため練習で怪我をしやすくなる。新月は下向き、グラウンディングのエネルギーに支配され、静かで落ち着き、また新月のエネルギーは重たいために動きたくなくなる傾向にあるので、アーサナ練習はせずに哲学の勉強などをするのはよい。

さて、今夜の満月。通りに出て妖怪化した生き物たちを探してみるのも楽しいかも知れません。


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