23日に予定されていた那覇市の子供たちのための 「雪遊びイベント」が中止になりました。今年で18年も続いているそうです。毎年青森県の海上自衛隊基地で訓練する沖縄の部隊が雪を運び、那覇市内の基地の冷凍施設で保管しています。今年の雪は自衛隊が放射線量を測りましたが無検出、降雪中のセシウム濃度を測定している青森県原子力安全対策課は 「1カ月分の雪を溶かして濃縮しても、問題ないレベル」 としていました。


ですが沖縄に避難している自主避難者の方々から、イベント中止を求める声があがったのです。青森からの方もいらしたようです。市はその安全性の説明会を開きましたが、中止を決定しました。その後那覇市長は開催する方向で検討する考えを示し、各児童館によって中止する所と開催する所に分かれたとのことで、市は開催を後押しする、ということでした。

放射能の恐怖から、遠く沖縄にまで移住してきた方々のお気持ちも解ります。安全と言われても、これまでのいい加減な国の対応を見ていると安心はできない気持ちも湧きます。同時に地元ではない人たちが、雪に憧れを持っている沖縄の子供たちの楽しいイベントを中止させてしまう、という事にも理不尽な思いです。


OkiShanti 沖縄、ヨーガ。-climbingKids

今帰仁城の城壁をよじ登っていた子供たち。こうしてみるとスコットランドかどこかのようですね。


ある集団の中でみんなが幸せになれたら素敵だけれど、それは実現がとてつもなく困難です。それでも生きてゆくのは幸せの拡張であるのだから、赤根彰子先生 のおっしゃるように、この世で私たちが少なくともひとり、自分で自分を幸せにできれば全ての人が幸福になります。誰かに、何かに幸せにしてもらうのではなく、自分自身で幸せになる。


先日ヨーガの講師仲間からお誘いを受け、「いわきの子供たちの免疫力を高めてヨーガで元気にする」という取り組みの支援に参加することにしました。福島では避難したくてもできない人たちが子供たちと暮らしています。地元のヨーガ講師、心理士、医療従事者などが中心になり、行政を動かす試みも含めて試行錯誤中ですが、沖縄からできることもあると考えています。


その代表のヨーガ講師のご挨拶の冒頭の言葉が身に染みます。


  ヨガで福島県のこどもたちの免疫力をアップさせて
  原発事故で目に見えないものと長く付き合っていかなければ
  ならなくなったこの状況を一緒に考え実行していきませんか?


何もできなくても、その事に関して話すことはできます。友達や、周りの人たちと。行動できなくても、それについて考え、忘れないように、人と語る。それでもさまざまな事を現実化してゆく後押しをする力になると思います。
自分のできること、分を果たし、祈り、感謝し、受け取り、与え、手放して、幸せでいきましょう。



一日一回、一円の盲導犬支援のクリック募金、こちら からお願いします。