産後ヨガのプライベートレッスンにいらしているマアイiさんの娘さん、サラちゃんがお母さんに連れられてスタジオに初めて来たのはまだ3ヶ月の頃でした。元旦生れの彼女はもう一歳を過ぎ、元気にスタジオを動き回っていますが、来るたびに体も大きくなり、こころにも変化があり、たくさんのことを教えてもらっています。

最初の頃は眠っていたり、たまにぐずってもパートナーが在宅していればあやしてもらったりでラクチン。シャバーサナでお母さんが横になっていても外に連れ出してお庭の草木や洗濯物を眺めて喜んでいました。が、やがて人見知りの時期に入り、レッスンの持続が困難になってきます。サラちゃんには上にお兄さんが二人居て、普段から特に次男とお母さんの争奪戦を繰り広げているようですが、私も嫉妬の対象です。お母さんをアシストしていると、体に触られるのがお嫌なようで大人二人と赤ちゃんが絡み合う三つ巴状態。レッスン後にマアイさんの車で清流舎にお蕎麦を食べに行った事もありますが、助手席に乗り込む私を見て持っていたおせんべいを投げつけて怒ったりしていました。



OkiShanti 沖縄、ヨーガ。-Avery

NYのお友達、Peterの長男Averyくん。また会うのが楽しみです。

その時期が過ぎて精力的にハイハイし始めた時、少し年上のお姉さんと男の子を連れてトモミさんがレッスンに参加し始めました。そこでの変化は興味がお母さんよりも他の子供たちに向き、お母さんに触られても不安はないようで、今度はあちこち歩き回って何でも口に入れるのを阻止するのでレッスン持続が困難に。トモミさんの長女のノドカちゃんが抱っこして危険区域から連れ出したりしてくれましたが、お目当てのモノに突進していくスピードはかなりのものです。シャバーサナではお母さんを間違えたりしていましたが、瞑想中もおっぱい飲んだら大人しくなって少し落ち着いてきます。
もう床に何も置けなくなってきたのでレッスンの日はキャンドルや花器を片付けます。するとマアイさんだけのご参加で他に子供たちが居ないと、またお母さんから離れません。戦士のポーズや三角のポーズなどの立ちポーズでお母さんが(お母さんの、お顔、というか上半身ですね)自分から遠くなると泣き叫び、シャバーサナでもしがみ付いていると思ったら、瞑想に入った私の蓮華座にハイハイして近づきちょこんと、ちゃんと背中を私のお腹側にして座りました。瞑想するお母さんとは向かい合わせです。今日は機嫌が悪いなぁと思っていたら、最後の最後で不思議な行動。面白いです。

ひとつ共通した強い印象として感じることは、赤ん坊は母親の精神状態にとても敏感ですね。マアイさんも集中が深まる方なので、連続した立ちポーズのアーサナや瞑想中は意識を内側に向けて入っていきます。それをサラちゃんは感じ取り、自分に集中が向いていないことに抗議します。私と二人で瞑想が深まる場合も同じです。お互いが共鳴していることに不満を感じるのか、嫉妬しているのか、もしくは自分も仲間に入りたいのでしょうか。騒ぎます。

彼女の母親に対する反応を見ていると、当たり前のことですが子供は安全な環境で愛情を惜しみなく与えられ、育てられなければならないのだと思います。


そうか、私の膝に座ったのは、瞑想でお母さんと共鳴するためだったのかな?




一日一回、一円の盲導犬支援のクリック募金、こちら からお願いします。