今回の地震と津波で、私たち日本人は海に囲まれて生きているのだと改めて認識しました。沖縄ではどこからでも少し走れば海が見えます。沖縄人は海洋民族なんです、と「うちなーぐち」を保存、継承指導されている方がおっしゃっていましたが、内地の海に対する思いと沖縄の思いは違ったもののように感じます。

沖縄では海は入って遊ぶところではありませんね。海沿いの巨岩にはその浜辺にずらりと大きなお墓が並び、海を臨む見晴らしのいい高台ではここもまた巨大なお墓たちが鎮座しています。ニライカナイは海の向こうにあると言われているので、海を臨む場所にお墓を建てるのでしょうか。

OkiShanti 沖縄、ヨーガ。-kudakaSea

荒れることもあるのでしょうが、私にとって沖縄の海は穏やかという印象です。特に名護の海は湾になっているせいか、のんびりとしたひねもすの優しい海。ですが内地の海は、日本海の荒波や今回の大津波に呑まれた東北の海のように、瀬戸内海などはゆったりした海なのでしょうが、演歌によく登場する厳しく激しい自然、という感じがします。

でもまだ本格的な台風を経験していませんから、その時は沖縄の海もやっぱり荒れるのでしょうね。なぜか沖縄では海よりも風が激しく暴れる、という感じがしています。今回の津波は太刀打ちできない自然の怖さを見せつけられましたが、その上に重なった原発の事故で私たちが事前に防げる事もあるのだと、強く思いました。不便な生活に戻ること。管理が難しい原子力などのエネルギーを諦め、少し前の夜は暗く、夏は暑く、冬は寒いという元々の人間の生活を見直す事ができるのではないでしょうか。

福島原発事故ができるだけ速やかに収束することを切に願います。

今の日本のためになされる世界のあちこちからの祈りに感謝し、私たちも祈りましょう。被災地で生死を目の前にお仕事をされている、ご難儀されている方々、そしてその過酷な環境の中でも顔をあげて日々をお暮らしの方々と、私たちも共にありましょう。



一日一回、一円の盲導犬支援のクリック募金、こちら からお願いします。